ジブラルタル 、ミッドタウン:「ブロックチェーンのインターネット」の実現に向け、高度な拡張性を備えたプライベートインフラを構築するPanther Protocolと、既存の分散型ネットワークにおける処理能力と実行速度を1000倍向上させることを目標にWebスケールのブロックチェーンを提供するElrond,が、連携を発表した。両者はElrondネットワーク上に、互換性があり、ユーザーが安心してプライバシーとコンプライアンス守ることのできる選択制情報開示メカニズムの構築を目指す。

Panther Protocolは、プライバシー保護技術の「zk-SNARKs」を応用して、Elrondの分散型金融(DeFi)ユーザー が所有するEGLDやESDTといったトークン等複数の資産をPantherのヴォルトシステム内に預け入れ、代わりに担保付きのプライベート資産「zAsset」を鋳造できるようにした。zAssetは分散型金融アプリで広く使用できる。

zAssetは、取引対象となる一般の資産に対する価値を保持し、また所有者が取引や分散型金融戦略に関する機密を保持するため付加レイヤーをもたらす。プライバシー保護機能の高いデジタル資産であるzAssetは、Pantherのプライバシー重視のインターチェーン分散型取引所(DEX)において複数のブロックチェーンを浮遊することができる。

今回のパートナーシップは、Elrondにおけるプライバシー保護に必要なインフラが、そもそも構築可能なものかという調査から始まる。また、Elrondのエコシステムおいて、複数のブロックチェーンをまたがるスワップに機密性を付加できるかについても共同研究を行う。

「Pantherとのパートナーシップは、金融機関や、市場で活動する人々に対し、Elrondの分散型金融商品を完全な法令遵守のもとに活用するという新たな選択肢を提供することを目的とし、つまり我々が今目指しているゴールへの一歩となる。」Elrond NetworkのCEOを務めるBeniamin Mincu氏はこう語った。

「Pantherは、暗号化された分散型ネットワークが提供可能なデータの所有権、主権、プライバシーの選択肢を、全てのWeb 3.0ユーザーに対し完全な形で提供することをミッションとしている。Elrondネットワークがエンドツーエンドのプライバシー機能を得て、いずれ我々が思い描く「互換性が高く、プライベートで、法令に適応するブロックチェーン」という未来の一部になることが楽しみだ。」Pantherの共同創設者でありCEOのオリバー・ゲール(Oliver Gale)氏はこう話した。

Elrondについて

Elrondは新しいブロックチェーン構造で、処理能力と実行速度を1,000倍向上させることを目的にゼロから構築された。この目標達成のためにElrondが行ったイノベーションは2つある:新たな「アダプティブ・ステート・シェアリング」メカニズムと、安全性の高いプルーフ・オブ・ステーク(PoS)アルゴリズムだ。これにより高速で効率的、確実な合意形成メカニズムを備えた線形のスケーラビリティ(=拡張性)が実現した。こうしてElrondは毎秒1万件以上の取引を処理できるようになり、反映にかかる時間はわずか5秒、コストも微細に抑えられた。この仕組みをもって、Elrondは第三者による許可が不要で、ボーダーレスかつ世界中から簡単にアクセスできるインターネット経済の主幹となることを目指している。

Panther Protocolについて

Panther Protocolは、分散型金融(DeFi)でエンドツーエンドのプライバシー保護を行うシステムだ。Pantherは仮想通貨経済のインセンティブと「zk-SNARKs」技術を応用し、分散型金融ユーザーに対してプライバシー保護型の担保付きデジタル資産を提供している。ユーザーは任意のブロックチェーンからPantherのヴォルトシステムにデジタル資産を預け入れることで、ゼロ知識証明によるzAssetを鋳造する。個人の取引や戦略が本来持つべき機密性を求めるユーザーにとって、zAssetは無限の拡大性を持つ資産となる。

Panther Metastrateと呼ばれるゼロ知識証明を用いたデータレイヤーを使うと、ユーザーは取引履歴の全てあるいは一部を指定グループに対して完全にあるいはゼロ知識認証を用いて公開することができる。この機能を使用し、Pantherはマネーロンダリング対策(AML)に国際対応している。

https://www.pantherprotocol.io/