明確な需要に基づくアイデアから生みだされた分散型NFT取引所のアイピースワップ(IPSWAP)は、 NFT化された特許権や著作権といった知的財産を守りつつ、流動性をつくり、NFTの分割所有や取引を成立させる分散型取引所だ。

「知的財産のNFT化」は、特許権に透明性、存在、所有権、関連性、歴史や属性をより簡単に与えることができ、従来のディスカバリーコストや取引コストを大きく削減できる。

NFTを通じてよりユニークな資産となった知的財産に、IPSWAPは流動性をつくり、プラットフォーム上でシンプルかつスマートな取引を実現する。

IPSトークンは、IPSWAP上で発行される取引所ガバナンストークンであり、NFT所有者による流動性の提供によって生まれる売買取引からの収益、取引手数料収益として受け取ることができる。

ERC-20で構成されているIPSトークンは、世界で最も成長した分散型取引所のガバナンストークンであるUNIトークンと基本的なつくりは似ている。

世界のNFTユーザーからは「前から実現したらいいなと思っていたことが遂に現実化された!」「NFTがこんなにすごい可能性を秘めていたなんて!」という声が上がっている。

知財のNFT化の取り組みは、世界中で進んでおり、米国のバークレー大学で開催されたNFTコンテストではノーベル賞を受賞した文献をデジタル化し、偽造されないトークンとして出品されたNFTが22ETH(当時レートで55,000USD相当)の価格をつけて取引された。

今後そのNFTが二次流通した場合は売却益の10%をバークレー校が受け取る仕組みがNFTならではのユニークさである。

 ケンタッキー大学では、技術移転に関する諮問委員会を立ち上げ、技術移転に関する独自のデータ属性に基づいて、特許 NFT が大学のイノベーションや発見の商業化や市場開拓をどのように促進できるかを探っている。

出典: Shuterstock

世界のIBMも時を同じくして、知的財産のトークン化を通じて特許をより簡単に売却、取引、商業化し、非常に大きく未開拓な資産クラスに新しい流動性をつくりだすことで、投資家やイノベーターに新たな市場として提供するという研究を何年も前から取り組んでいる。

なぜこのように権威ある大学や企業が取り組んでいるのか?

歴史的に見てもこの特許市場への投資と世界的な支出は非常に大きいにも関わらず、特許市場での取引量(主にライセンス付与や売買取引)はそれほど多くない状態が続いているのである。(国連知的財産機関(WIPO)によれば、取引高は年間1,800億ドルに上る。)

フォレスター社の推計によると、米国企業は、十分に活用されていないIP資産を年間1兆ドルも無駄にしているというから驚きだ。

この巨大な市場がこれまで十分に活用されておらず、特許の取引量が少ないのはなぜか?

それは、透明性が完全に欠如していること、特許または特許群の識別や関連性といった単純な作業にコストがかかること、取引に多額の費用がかかること、所有権や特許の有効性といった基本的なレベルの理解など、他の資産クラスでは当然と考えられていることが明確でないことが挙げられる。

出典: World Intellectual Property Indicators 2020

世界における特許出願件数は年々増加しており、年間300万件以上の特許が世界では生まれ、その市場規模は間もなく1兆ドル(日本円で約110兆円)の市場まで成長している。

それにも関わらず、紙ベースで知的財産権を持つという従来の形では限界があり、流動性が低い状態が続いている。

そこで求められているのが特許のNFT化であり、これまで把握が困難であった取引履歴、所有権、関連性といったものを、NFTを通じてより簡単に与えることができ、より早い取引が可能となると世界各国で考えられている。

そういった明確な需要に基づくアイデアから生みだされたのが分散型NFT取引所のアイピースワップ(IPSWAP)であり、IPSトークンである。

巨大市場である世界中の知的財産が NFT化され、分散型NFT取引所であるIPSWAPで取引されるという時代が、今まさに始まろうとしている。