仮想通貨取引所のMEXC Globalは、2018年の半ばにネイティブトークンのMXトークンを発行した。以降、このトークンは浮き沈みを繰り返しつつも、大幅な上昇を見せ、今年11月には最高で3.7ドルに達した。そして、現在の価格は2.2ドルを超えている。

この記事では、MXトークンとその競合相手を徹底解説。その爆発的な成長の背景にあるものを探り、これからの1年間でMXに投資すると何を得られるのかを探っていこうと思う。

MXトークンとは 

MXトークンは、MEXCのエコシステムの中で、コミュニティ、チーム、パートナーをつなぐ中核的な役割を果たしており、具体的には、以下の3つの主要な機能のために設計されている。

  • ユーザーがプラットフォーム上で取引手数料を割引価格で支払うことを可能にする。
  • Launchpad、Kickstarter、M-dayなどの最新のパートナープロジェクトに参加する。
  • MEXCコミュニティの利益をプルーフする役割を果たし、ユーザーに投票などのコミュニティガバナンスへの参加を促す。

2021年初頭、MEXC Globalは「Growth for Everything(全ては成長のために)」の取り組みを開始し、BSCとHECOの最初のクロスチェーンアセットとなった。そして、利用シーンを拡大し、コミュニティを盛り上げるために、オンチェーンローン、マイニング、DEX取引など、様々なマーケティング活動を開始した。

MEXCエコシステムの進化をサポートするために、MX 2.0プロポーザルが数週間前にMXコミュニティによって承認され、その後すぐに1億枚以上のMXトークンが燃焼された。さらに、2022年1月からは、MEXCプラットフォームの全利益の40%が、四半期ごとにMXトークンをセカンダリーマーケットから買い戻すために割り当てられ、その後は燃焼されることになる。

2021年のMXトークンとBNB(バイナンスコイン)の動向分析

カテゴリー的には、取引所トークンは、仮想通貨取引所のエコシステム内のサービスへの支払いや、市場低迷時のリスクヘッジに使用できるユーティリティトークンだ。

比較的相関性の低いBTC(ビットコイン)のおかげで、取引所トークンはポートフォリオを多様化するための素晴らしい方法でもあり、ここ数年、仮想通貨取引所が発行したトークンは、ますます投資家の関心を集めている。

MEXCとBinanceが発行したネイティブトークンのYTDリターンをグラフ化してみると、次のようになる。

 

  • MXとBNBは、堅調な市場パフォーマンスと富効果が見られた。
  • MXとBNBには同様の傾向があり、MXはより強いパフォーマンスを示した。

 

MX、 BNBの2021年のYTDリターン(グラフ訳)

市場を俯瞰すると、強気相場の全盛期にMXトークンが他の取引所トークンよりも早く成長したことがわかる。

MXトークンの価格分析と将来予測

MXのパフォーマンスは多くの期待を上回っている。

MXトークンが発行された2018年には、1年を通して0.003ドル前後で取引された。2019年には価格が指数関数的に高騰し、仮想通貨市場全体がブームになった4月22日には0.0152ドルでスタートした。そして1週間足らずで0.0905ドルとなり、590%もの上昇をみせた。6月24日に、史上最高値の0.4180ドルに達した後、2019年10月には0.2ドル以下に暴落した。MXトークンの価値は、2020年1月に0.1ドル以下で取引されるまで下がり続けたが、その後、2020年の終わりまでに0.15ドルまで着実に上昇した。 

2021年、MXトークンは0.1473ドルで取引を開始し、今年の2月には1ドル以上で取引されていた。5月10日には2.96ドルに達し、優秀な資家たちはなんと年初から20倍もの利益を得ることになったというのは、まさに衝撃的だ。