ワトフォードFCは、同FCの10%にあたる株式を公募。投資家とサッカーファンを対象に、英国初デジタルプラットフォームを通じたFC所有権の販売を実現。

2024年6月4日––イギリスのプロサッカーチームであるワトフォード・フットボール・クラブ (「ワトフォードFC」または「クラブ」または「ホーネッツ」)は、FCの10%相当の株式を投資家とサッカーファンから公募するため、大手グローバル投資プラットフォームのRepublicと提携した。本提携により、FCの株式はRepublicのオンラインプラットフォームとSeedrs (欧州におけるRepublicのプラットフォーム)を通じて購入することができるようになる。

株式公募により調達された資金は、ワトフォードFCブランドの成長戦略の実現に役立てられる。選手の採用、トレーニング、コーチングなどの分野で充実が図られ、特に男子トップチームのパフォーマンス向上のための財源として使われる予定だ。

約150年の歴史を誇る英国サッカーチームであるホーネッツは、グレーターロンドン地区にあるヴィカレッジロードをホームグランドとする。過去10シーズンのうちの6シーズンを、世界で最も注目を集め、最も価値のあるサッカーリーグと評されるイングランドプレミアリーグでプレーした。22/23年のプレミアリーグでの収益は、10年前の26億ポンドから61億ポンドに倍増している。

近年、ワトフォードFCは劇的な変革を遂げ、現在では業界屈指のサッカー施設、国際的にも名高い選手募集プログラム、有名ブランドとの複数の戦略的パートナーシップを誇っている。その結果、ピッチ内外で強靭かつ回復力のあるパフォーマンスを発揮し、2019 FAカップ決勝への出場。22/23年シーズンの6,600万ポンドの売上、2,410万ポンドの税引き前利益は、プレミアリーグを除けばイングランドサッカー界で最も高い数値と言われている。

少年時代からの筋金入りのワトフォードファンであるエルトン・ジョン卿(Sir Elton John)は、1970年代から1980年代にかけてFCの会長兼オーナーを務めた。卿の在期には、FCは4部から1部への昇格を果たした。現在、卿はFCの名誉終身会長を務める。更衣室とトンネルがある東側スタンドは、卿の半生を描いたミュージカル『ロケットマン』にちなんで名付けられたものだ。

今回のRepublicとのパートナーシップを通じて、ワトフォードFCは従来型の株式調達よりも幅広い投資家を呼び込んでいる。特に、ファンがFCの遺産と未来の一部を所有できるようにしたことが特徴的だ。デジタル株式に加えて投資家はトークンを受け取り、限定オファーに応募することもできる。ワトフォードFCは、将来的にトークンの取引を促進することも計画している。

ワトフォードFCのスコット・ダックスベリー(Scott Duxbury)会長兼CEOは、「我われは常にワトフォードFCの成長を支援するためのベストな方法を模索してきた。デジタルエクイティを通じて、サッカーファンを含む幅広い投資家に所有権付きの株式を提供するイングランド初のフットボールクラブとなれることを誇りに思う」と語った。「我われはFCをプレミアリーグに復帰させることを固く誓った。今回の株式公募は、その決意を実現するための革新的かつ総合的な方法だと信じている」

Republicは、サッカークラブの所有権を民主化する、金融投資業界のリーディングカンパニーである。クラブのコミュニティと非スポーツファンの投資クラスタを結びつけ、ブランド価値、スポーツチームとしての成功、商業的パフォーマンスの向上に導くなど、すぐれた実績を作ってきている。英国のAFCウィンブルドンから米国のオレンジカウンティSCまで、Republicのプラットフォームは世界中の多くのクラブとの協力を実現してきた。

Republic社のアンドリュー・ダージー(Andrew Durgee)社長は次のように語る。「今回の株式公募は、イングランドのフットボールクラブの真の所有権を、株式によりシェアすることを目的としたものだ。規模的にも史上最大のデジタル株式公開となる。我々はプラットフォーマーとして、サッカーファンとプロ投資家の双方にとってスポーツチームの所有権売買をより身近なものにすることを約束しよう」
    
株式公募の一環として行われたFCの評価額は1億7,500万ポンド。その10%に当たる1,750万ポンドの資金調達を目指す。一株あたりの価格は12.44ポンドに設定され、Seedrsプラットフォームを通じて株式を購入する投資家は最低でも4株49.76ポンド、Republicのプラットフォームを通じて株式を購入する投資家は最低でも8株99.52ポンドの投資が必要となる。ワトフォードFC株式の購入を希望する投資家は、Republicに登録後、株式公開に参加登録が必要だ。

ワトフォードFCのリーガルアドバイザーはフラットゲートLLPが務め、デジタルファイナンスアドバイザーはPSGデジタルが務めた。

本記事に記載されている情報は、情報提供を目的としており、いかなる証券の売買も勧誘するものではありません。また、過去のパフォーマンスは将来のパフォーマンスを保証するものではありません。サッカー投資に限らず、すべての投資にはリスクが伴い、リターンに関する保証はないことをご理解ください。

参照:Republic.com/terms
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ワトフォードFCについて

ワトフォード・アソシエーション・フットボール・クラブは、1881年にワトフォード・ローヴァーズとして創設されて以来、長きにわたる着実な歴史と数々の伝説的名場面を創造し続けてきた。ホーネッツ(スズメバチ)という愛称は、1970年にFCがプレーキットのカラーにあざやかな黄色と黒を使用したことから生まれたものである。2012年にポッツォ・ファミリーが購入し、近年はジーノ・ポッツォが個人所有していた。

ワトフォードFCの男子トップチームは、現在、EFLチャンピオンシップとして知られるイングランド・フットボールの2部リーグに出場している。当面の目標は言うまでもなく、世界的に有名な1部リーグへの復帰だ。過去10シーズンのうちの6シーズンは、世界屈指の大会で、数多くの世界的強豪と戦ってきた。一方、ワトフォード・ウィメンズFC(女子FC)は、近年フットボール・アソシエーションのスーパーリーグ機構でプレーしている。FA女子チャンピオンシップにも出場し、FAウィメンズ・ナショナル・リーグ・プレイオフ・ファイナルでは見事優勝を果たした。ワトフォードFCは、1984年と2019年の2回、名誉ある男子ノックアウトFAカップのファイナリストとなった。UEFAカップにも出場しており、過去40年間、イングランドのサッカーピラミッドにおいて、ほぼ上位30位以内をキープしてきた実績がある。

Republicについて

Republicは、大企業向けデジタルマーチャントバンクとリテール向け投資プラットフォームを運営するグローバル金融会社である。本社はニューヨーク。Republicは、モルガン・スタンレー、Valor Equity Partners、Galaxy Interactive、Hashed、AngelListなどの大手金融機関から支援を受け、2, 000社以上の顧客企業ポートフォリオと150ヵ国以上300万人のメンバーから構成されるコミュニティを誇っている。現在、Republic系列の投資プラットフォーム、ファンド、企業を通じて20億ドル以上が投資されている。Republicは米国、英国、EU、UAE、韓国、シンガポールで事業を展開している。

Seedrs (Republic傘下)について

Seedrs (Republic傘下)はヨーロッパを代表するオンラインプライベート投資プラットフォームである。個人投資家がスタートアップ、成長企業、適格VCファンドに投資できるだけでなく、あらゆるセクターの野心的な起業家が、投資コミュニティ、エンジェル投資家、機関投資家から資金を調達できるようにしている。2012年の設立以来、Seedrsは2,200以上の案件に資金を提供し、総額28億ポンドの投資ラウンドに参加してきた。2022年にRepublicがSeedrsを買収したことで、世界最大のプライベート投資プラットフォームが誕生し、世界中に300万人のユーザーを擁する大所帯となった。SeedrsとRepublicの力を合わせることで、投資家と起業家の双方が、ワールドワイドな投資機会と資本家との前例のないマッチング機会を享受している。