ブロックショーは今回、シンガポールをアジアブロックチェーンウィークの開催地に選んだ。18年11月27〜12月1日にマリーナベイ・サンズ・ラグジュアリーホテルに100名以上の講演者を集めて行われる。聴衆を魅了し尽くすために、準備万端整っている。ブロックショーが今回初めてアジアで開催するブロックチェーンウィークには、投資家、起業家、開発者、カリスマ、専門家といった多彩な面々が結集する。この5日間は人脈を築くのに役立つが、さまざまな公演を聞き新たな知見に触れ、ブロックチェーンの未来を探り、ブロックチェーンが世界にもたらしている変化について学ぶための絶好の機会でもある。

ブロックチェーン界で決定的に重要なカンファレンス

ブロックチェーンは一過性の流行ではなく、まさに最盛期を迎えようとしているテクノロジーだ。ブロックショーはこのテクノロジーの重要性について17年から大いに主張してきた。翌18年はそうした活動の成果を生かし、ブロックチェーン界へと数百万人を迎え入れた。さて、今や誰の目にも明らかだが、ブロックチェーンの成熟化を促す時期が到来している。これを実現するには、人々が集まり、それぞれ独自の体験や、それぞれが持っている価値観を皆と共有していくことが必要だ。ベンチャービートはブロックショーについて、「最も重要なイベントで、ブロックチェーンテクノロジーにおける最大の巡回展示会へと、急速に登り詰めた」と述べている。また経済紙フォーブス(Forbes)はブロックショーについて、「重要なブロックチェーンカンファレンス」と述べている。こうした評判自体がブロックショーの最大の呼び物となっている。

ブロックチェーン界の論調を作り上げる講演者たち

どんなに立派なテックカンファレンスであっても、大事なのはそれを作り上げる参加者たちだ。今年、アジアブロックチェーンウィークでは、ブロックチェーン内外の話題を取り上げる優秀な講演者を多数取り揃えている。

ボビー・リー氏はBTCCの共同創業者で、ビットコイン財団の役員だ。仮想通貨界で抜群の知名度を誇り、舞台に立って昨今の所感を述べる予定だ。シンヘ・リー氏はグローバル・ブロックチェーン・イノベーティブ・キャピタルのパートナーで、今回登壇する予定だ。この投資機関は36kr(中国のテッククランチ)やオーデイリー(中国のブロックチェーンメディア)が挙げる重要な仮想通貨ファンドトップ10に入っている。ジャスティン・チョウ氏はカンバーランドのアジア事業開発部長を務めており、彼も講演を行う。ジャスティンは仮想通貨市場や仮想通貨取引の進化に関する専門家だ。またトーマス・リー氏はファンドストラット・グローバル・アドバイザーLLCの業務執行役員で、研究開発部長も務める。トーマス氏はJPモルガンの常務取締役を務めた経験があり、株式に大変詳しい。同様に今回講演する。トーン・ヴァイス氏は以前はウォールストリートでプロとして活動していた人物で、仮想通貨とブロックチェーンの教育者であり、研究者であり、コンサルタントでもある。現在は「仮想通貨・ブロックチェーン業界で適正なプロジェクトを見出し、失敗する可能性の高いもの、またあからさまな詐欺であるものから区別する」ことに精を出している。アレックス・マシンスキー氏はベンチャー企業のセルシウス・ネットワークを創業し、他にも7つ以上のプロジェクトで創業した経験がある。ベンチャーキャピタル投資となると120回以上の実績がある。また、VOIP、帯域取引、Click to Call電話サービス、ウェブを通じた値引き管理など、50以上におよぶ多彩な特許を保有している。VOIP(インターネットを通じた音声通話)に関しては実はアレックスこそが発明者だとされている。

デイビッド・リー氏はシンガポール社会科学大学の教授で、ブロックアセットの共同創業者でもある。スマートネーションとしてのシンガポールを拠点とし、ブロックチェーン技術を活用してASEAN諸国の接続性を高め、またASEAN金融統合を促進することを自らの使命にしている。そのデイビッド氏もまた講演する。次いでジョゼフ・ヤング氏が登場する。ジョゼフ氏はビットコイン・マガジン、コインテレグラフ、フォーブス、Hacked.comといったメディアに寄稿している。ジン・ヤン氏はライトコイン財団の取締役で、人々を元気づける変化、思いやり、喜びについて語る。グローバルコミュニティーを立ち上げ、世界的な人々の繋がりを実現するためにブロックチェーンを活用することを目指している。マイケル・グー氏はボックスマイニングの創業者で、ブロックチェーンの専門家でもあるが、やはり今回講演する。紹介順は最後になってしまったが、重要度では他の誰にも引けを取らない、アレックス・メダナ氏も登壇する。フィンファブリックの共同創業者でCEOを務めるアレックス氏は、香港フィンテック協会の役員でもある。資本市場や資産管理におけるカスタマージャーニーを改善する、次世代プラットフォームの構築に取り組んでいる。

5日間で知識を深め、楽しもう

アジアブロックチェーンウィークはマリーナベイ・サンズでのVIP前夜パーティーで幕を開け、カンファレンス本体へと続く。次いでカンファレンスはシンガポール社会科学大学へと場所を移す。議題は「トークン経済の未来」についてだ。最終日はオープンデイとなる予定だ。シンガポールのあらゆるブロックチェーンハブ、アクセラレーター、関連企業が門戸を開放する。ブロックチェーンの成熟化を実際に目の当たりにする絶好の機会といえる。アジアブロックチェーンウィークのプレミアを見ようとアジア中が盛り上がりつつある今、参加せずに黙って見過ごしても良いものだろうか。チケットは既にブロックショーアジアのウェブサイトで販売開始となっている。シンガポールに行き、ブロックチェーンの未来を体感しよう!