イーサリアムのレイヤー2ネットワークであるスタークネット上に構築されたソーシャルデリバティブ取引プラットフォーム「ZKXプロトコル」が閉鎖された。同プロトコルの創設者であるエドゥアルド・ジュバニー・トゥール氏は、「経済的に持続可能な道筋がない」とのべた。
7月31日にXに投稿されたジュバニー・トゥール氏の声明によれば、プロトコルのユーザーエンゲージメントは「最小限」であり、報酬プログラムを利用しているのはわずか数人に過ぎなかった。また、取引量が「大幅に減少」し、プロトコルの日次収益はクラウドサーバー費用の「一部」しかカバーできなかったという。
ジュバニー・トゥール氏によれば、ZKXがすべての市場を上場廃止し、すべてのポジションを閉じ、各ユーザーの取引アカウントにすべての資金を返還した。ユーザーは8月末までに取引ウォレットからプロトコルの主要なセルフカストディアカウントに資金を移動する必要がある。
この発表は、ZKXプロトコルが6月19日に戦略的ラウンドで760万ドルの資金を調達したわずか1か月後に行われた。このラウンドには、フローデスク、GCR、デホエールズなどの投資家が参加していた。以前の投資家には、ハッシュキー、アンバーグループ、クリプトドットコム、スタークウェアが含まれていた。
ジュバニー・トゥール氏は、最近ローンチされたZKEトークンの現在の価値ではプロトコルを「持続的にサポートする方法がない」とも付け加えた。
「TGE(トークン生成イベント)が期待に応えられなかったことは否定できず、その結果としての損失が現在の状況の一因となっている。主要なトークン保有者が現金化の権利を行使するにつれ、トークンの価値は下がり続けている」と語った。ジュバニー・トゥール氏はまた、分散型金融(DeFi)セクター全体の「広範な疲弊」も原因として挙げた。
プロトコルのネイティブトークンであるZKXトークンの価格は過去24時間で37.8%下落し、現在は0.02ドルで取引されている。ZKXトークンは、6月20日のローンチ翌日に記録した最高値の0.62ドル
