17日に、これまで眠っていたいくつかのアルトコインが急騰した。1週間で3000〜6500%の暴騰を見せている。
その中でも筆頭なのは2018年にEOSブロックチェーン上で立ち上げられたソーシャルメディアプロジェクトであるカルマ(KARMA)だ。ネイティブコインであるKARMA価格は、過去7日間で0.000464ドルから0.030767ドルまで6530%上昇した。
さらに取引量も同期間で354倍に増加。週の最安値は2ドルだったが、7日には710ドルまで取引量が増えた。しかし、これは流動性が高まった訳ではなさそうだ。
KARMAトークンは、2018年から2020年の間にツイッターアカウントでは活動は行われていたものの、99%の暴落を見せている。この1週間ではKARMAのテレグラムで多くのユーザー新規登録があったが、運営側からのニュースはなかったため、プロジェクトの期待が高まったことでの価格上昇とは言えなさそうだ。
KARMAは2019年にEOSブロックチェーンからWorldwide Asset eXchangeに移行しており、ソーシャルメディアでの最後の発表は、2020年6月のトークンのWAXクラウドウォレットとの統合に関するものだ。WAXプロトコル・トークン(WAXP)自体は、NFTの波に乗って、1ヶ月だけで348%の上昇を記録している。
EGG
今週、再注目されたもう一つのアルトコインはNestree(EGG)だ。過去7日間で0.005511ドルから0.171872ドルまで上昇し、3018%の急騰を見せた。
この上昇の半分以上は17日の早朝の5分間で起きていることから、自然な値動きではないようだ。この取引量の96%以上は韓国の仮想通貨取引所ビッサムからのもので、韓国ウォンで取引された。
Nestreeはリワードベースのブロックチェーンメッセンジャーとして、2019年に立ち上げられた。このプロジェクトのツイッターアカウントも現在はほとんど活動しておらず、2020年には4つの投稿があったのみで、2021年もこれまでに1つしか投稿されていない。この投稿も簡潔なロードマップに関するもので、eコマースサイトの開発に関するものだった。
Nestreeアプリはグーグルプレイストアで1万件以上インストールされているが、登録には携帯電話番号が必要なことなどから、レビューには「ブロックチェーンの精神に反する」との書き込みもある。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン