仮想通貨デリバティブ取引所FTXは、トランプ大統領が2020年の大統領選で再選することに賭ける新たな先物を発表した。

TRUMP-2020 (TRUMP)と名付けられた先物は、トランプ大統領が2020年11月3日の大統領選挙で勝利すれば1ドル、勝利しなければ0ドルになる

FTXによると、TRUMPは金利や手数料などを考慮に入れなければ理論上トランプ大統領の当選確率を反映させた価格で取引される。例えば、もしトランプ大統領の再選確率が52%であれば0.52ドルで取引されることになる。

マージンの計算の仕方は以下の通りとなっている。

Required margins on the FTX TRUMP-2020 futures contract

(出典:ftx.com 「TRUMP-2020 (TRUMP)先物に必要なマージン」)

FTXは、全ての主要メディアが2020年11月3日に大統領選挙の勝者を報じたらTRUMPを決済する。州ごとの集計を必ずしも全て待たないうちに決済するという。

トランプ大統領は好調

現在のところトランプ大統領は勢いに乗っている。

調査会社ギャラップ社によると、2月4日時点でトランプ大統領の支持率は自己最高となる49%に到達した。また6日にトランプ大統領はウクライナ疑惑をめぐる弾劾裁判で米議会上院から無罪評決を受けた。

支持しない人が50%に上り極めて党派色の強い調査結果であるにもかかわらず、弾劾裁判でかけられた「権力の濫用」と「議会妨害」という2つの罪に共感した人は少なかったようだ。

一方、民主党では混乱が続いている。

トランプ大統領の対抗馬を決める戦いの重要な初戦であるアイオワ州の党員集会で、結果発表がほぼ3日も遅れた。発端となったのは、ヒラリー・クリントン氏などと関係があるシャドウ社のアプリで、集計時に不具合が生じた

民主党は勝者を決めることができず、大統領選挙の指名獲得争いで勢いをつけるために重要となる「初戦のアイオワ州での勝利演説」を誰も行えなかった。

アイオワ州の集計については民主党のトップから「いいかげんにしろ」という批判の声も出ている

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン