ミームコインの注目が高まる中、インターネット環境があれば誰でも新しい仮想通貨を作成できることを示す動画が話題になっている。

5月6日にデジタルアーティストのジョニー・シャンクマン氏によって公開された動画では、わずか27秒で「EASY_MONEY」と名付けられた新しいトークンの作成とデプロイが完了する「スピードラン」が収録されている。この記録は翌日には、22.45秒に更新された。

「スピードラン」とは、ゲームやゲーム内のレベルをできるだけ速くクリアすることを意味する言葉だ。

話題の動画でシャンクマン氏は、オープンツェッペリンという仮想通貨セキュリティ企業が開発した「コントラクトウィザード」というプログラムを使って、新しいトークンを簡単に作成する方法を紹介。このツールは、マウスを数回クリックするだけでERC-20トークンのコードを生成する。

コードが生成された後、シャンクマン氏は「リミックス」というアプリケーションを使用し、トークンのスマートコントラクトをコンパイルし、指定されたブロックチェーンネットワークにデプロイする。動画では、シャンクマン氏がEASY_MONEY(EZ)トークンをイーサリアムのテストネットにデプロイする様子が映し出されている。

コメント欄で、シャンクマン氏はこの動画が「教育目的のみ」であり、EASY_MONEYをイーサリアムのテストネットにデプロイすることで、これは実際の取引対象となるトークンではないと説明した。

また、シャンクマン氏の動画は、@Loopifyyyなどツイッター上の多くの仮想通貨著名アカウントに拡散された。様々なアカウントでの再生回数は300万回を超えるなど、大きな人気を呼んでいる。

シャンクマン氏の投稿が話題になる中、「シットコイン(草コイン)」と呼ばれる仮想通貨が広く仮想通貨業界で人気を博している。最近のミームコインブームは、4月14日の発行以降、価値が5000%以上も急騰したカエルをモチーフにした「ペペコイン」が主導している。

その後24時間以内に、別のツイッターアカウントから新たな動画が登場。同じプロセスがわずか22.45秒で完了し、ミームコインのスピードランにおける新たな非公式の記録が樹立された。