仮想通貨(暗号資産)XRP価格は、24日に米国の仮想通貨取引所コインベースで、0.90ドル以上に急騰したが、数秒で30%下落した。価格は2018年5月以来の高値だった。
コインベースで狂乱
XRP価格がコインベース以外の取引所ではここまで高騰しなかったことから、今回の上昇はコインベース主導で起きたようだ。ビットスタンプとバイナンスでは0.79ドルが高値となっていた。
暴落後まもなく、米国のツイッターでは「Coinbase」のハッシュタグがトレンド入りした。

コインベースの公式ページでは全て正常に動作しているとしているが、情報筋によると、実際には問題が発生したようだ。

ツイッターの偽名ユーザー「Mike Palagi」はDownDetectorに「コインベース初心者の私のXRP取引は全てが宙に浮いてしまった。下落したあとにようやく再開したため、大金を失ってしまった」と書き込んだ。
急落の引き金は?
今回の上昇は10月下旬にクジラ(大口投資家)が当時で5000万ドル相当のXRPをビットスタンプに送ったことがきっかけになったのかもしれない。以来、XRP/USDは強い放物線のトレンドを描き、過去1週間で137%上昇した。
今回の価格急落前に著名トレーダーのCryptoSqueezeは、XRPの資金調達率がマイナスに転じたことを指摘した。
「FTXとOKeXで、XRP/USDTの資金調達率がマイナスになった。何がおかしくなっているのか」
上昇中にバイナンスの永久スワップの資金調達率は0.01%のままだった。これは価格が1日で35%以上も上昇しても、買い手と売り手のバランスが取れていたことを示している。
当初はショートスクイーズが上昇を起こしていたが、匿名の情報筋はコインテレグラフに対し、コインベース上で上昇が過熱したことで、一部マーケットメーカーが注文を取りやめたと明かしている。
ただ、こうした高騰にも関わらず、XRPは2018年1月に記録した最高値からは78%下落したままだ。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン