リップル社とSBIレミットが日本からフィリピンへの国際送金を発表したことで、XRPが高値を維持している。XRPは28日に17.73%上昇し、0.759ドルと1ヶ月ぶりの高値を記録した。

XRPの上昇要因となったのはSBIレミットとフィリピンの決済サービス事業者のCoin.phとの連携だ。XRPのオンデマンド流動性(ODL)を利用してXRPをブリッジ通貨とする国際送金を実現する。送金する際は、現地の法定通貨をXRPに変換して受信側に送付。受信側はXRPを自国の法定通貨に変換することで受け取ることができるものだ。
テクニカルは上昇基調示す
今回の上昇によって、XRPはダブルボトムを形成。XRPが強気の勢いを持続させる可能性を示している。
ダブルボトムは強気に向かう反転チャートとして知られる。価格が下落した後に反発し、さらに再び下落した後に反発することで「W」の形を描くチャートだ。1番目の底値と2番目の底値の間の高値をネックラインと呼び、このラインを上抜けるとネックラインとダブルボトムのサポートの間と同様の価格上昇が起きるとされる。

ダブルボトムからみる上昇の最大幅は0.25ドルだ。したがって、ネックライン(0.75ドル付近)を上抜けすると、次の上昇目標として1ドルを視野に入れることになる。
XRPを支えるのは、仮想通貨市場全般における上昇の勢いも後押しする。最近では、テスラのCEOであるイーロン・マスク氏率いるスペースXが、時価総額で世界をリードする仮想通貨であるビットコイン(BTC)の保有が明らかになったことから上昇が始まった。
この開示は、先週行われた「The ₿ Word」カンファレンスで行われたもので、ツイッター社のジャック・ドーシー氏も参加。ドーシー氏は、ビットコインがインターネットの事実上の通貨であることを指摘し、ツイッターの将来に大きな影響を与えると主張した。
ビットコインとXRPの30日相関係数は記事執筆時点で0.75であり、両資産が連動して動いていることを示している。