ビットコイン(BTC)が過去最高値を更新した一方、ほかのアルトコインも同様に上昇の動きを示している。その1つがXRPであり、先週には大きな上昇の動きを見せた。

XRP価格は11月の間に0.22ドルから0.78ドルの高値まで上昇してみせた。ただ高値まで上昇した後は045ドルまで大幅に調整してしまった。 

ここではXRPの価格チャートを見て、今後の値動きについて分析していきたいと思う。

0.45ドルが重要なサポートゾーンに

XRP/USDT デイリーチャート. 出典: TradingView

XRPの日足チャートをみると、明確なサポートゾーンとレジスタンスゾーンが形成されていることがわかる。

この場合、最初の重要なサポートは0.45ドルだ。感謝祭の日にビットコイン価格が1万6200ドルまで急落した際、XRPはこのサポートレベルまで調整することになった。

その後、XRP価格はこのサポートから40%超の反発を見せている。

もし今後0.45ドルのサポートを下抜けてしまった場合だが、次のサポートゾーンは0.30ドルのエリアになるだろう。0.30ドルは過去にレジスタンスとして機能していたため、サポートとして機能することが期待される。

XRPが上昇する際のレジスタンスは?

XRPが上昇していく際に注目すべきレジスタンスゾーンは0.69ドルのエリアだ。XRPが1ドルとなる前において、重要なポイントとなる。

XRP/USD デイリーチャート  出典: TradingView

XRPチャートの潜在的なレジスタンスゾーンを予測するためのツールの1つが、フィボナッチ・エクスパンションだ。

このフィボナッチ・エクスパンションでは、直近の高値である0.789ドルを「1」と設定し、0.20ドル付近を「0」と設定する。

このように設定すると、次のレジスタンスレベルと考えられるのは、フィボナッチレベルが1.618にあたる1.13ドルと予想できる。同様に、その上のレジスタンスとして予防されるのは1.70ドルのレベルで、ここはフィボナッチレベルで2.618のレベルにあたる。

チャートが示すように、1.08ドルから1.18ドルの最初のレジスタンスゾーンは、2017年のサイクルにおいてもレジスタンスとして機能していたため、重要なレジスタンスとなるだろう。0.70ドル台を突破したら、1.08~1.18ドルのレベルまで上昇する可能性もあるだろう。

BTC/XRPペアにおいて重要となる点

XRP/BTC デイリーチャート. 出典: TradingView

価格がレジスタンスを上回ったら、次に注目すべきは過去のレジスタンスがサポートレベルになるかどうかだ。

BTC/XRPのチャートでは、サポートに切り替わることができる重要なレベルを示している(上チャートの緑色部分)。2019年後半から2020年前半にかけて、このエリアは長期間にわたってサポートとして機能していた。 

しかし、その後このサポートを維持できず、BTC/XRPペアは0.00001500satsにまで下落した。

最近の0.00004000satsへのブレイクアウトで、強気派は0.00002400satsのエリアをサポ―トレベルとして確立したいと考えるだろう。これが成立した場合、XRPは1ドルの壁を突破するために上昇を継続する可能性が出てくる。

0.65ドルを維持できるか

XRP/USD 1時間足チャート. 出典: TradingView

XRP/USDのチャートでは、0.65ドルを超えてブレイクアウトしていることを示している。このエリアがサポートとして機能すれば、0.74ドルへの上昇が視野に入ってくる。

ただし、0.65ドルを維持するのに失敗すれば、0.55ドルまで下落してしまうだろう。

より長い時間枠では、XRPが市場サイクルのどこにあるのかがより明確になるだろう。複数年にわたる下降トレンドが上抜きに転じたとみられる。つまり、一時的な調整はトレーダーの参入機会となる可能性がある。

これを念頭に置いた上で、XRPが0.45ドルのサポートを維持しており、なおかつビットコイン価格が史上最高値にまで達した場合、1ドルに向けて上昇が続くことも期待できるだろう。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。