XRPで未決済建玉が増加 価格上昇につながるか？

投資家がXRPトークンの価格上昇に賭けている。XRPはさらなる上昇の勢いを見せる可能性があるのだろうか。

XRP上昇に賭けるトレーダーが増加

トレーダーがXRP価格の上昇に賭ける傾向が強まっている。CryptoQuantのライターであるウーミンキュ氏の市場分析によれば、未決済建玉（OI）が増加していることから、価格が上昇する見込みだという。

「このトレンドは、未決済建玉が価格と共に上昇するにつれ、投資家がXRPの価格上昇を期待してポジションを増やしていることを示している。この関心の高まりは、XRPに対する取引活動が活発化していることを示している」。

しかし、ウーミンキュ氏はこれが価格のボラティリティの増加にもつながる可能性があると警告している。「未決済建玉が価格と共に増加することで、投資家の期待と行動が反映されるが、突然の市場変動を引き起こす可能性もあるため、注意が必要だ」。

TradingViewのデータによると、XRPの価格は年初から下落傾向にあり、年初来で19％下落し、現在0.49ドルで取引されている。

XRPの未決済建玉は6月11日から上昇を開始しており、この上昇はリップルと米証券取引委員会（SEC）との訴訟の進展に関連している可能性がある。

6月13日、リップルはテラフォームラボとSECとの和解を例に挙げて「1000万ドル以下」に罰金の減額を求めた。これはSECが提案した8億7630万ドルの民事罰よりもはるかに低い額だ。SECは6月14日のトーレス判事への書簡で「その程度の罰金では民事罰の目的を満たさない」と主張した。

両者の見解はまだ離れているものの、和解に向けた議論のきっかけになるかもしれない。和解の可能性は投資家にとって安堵の兆しとなる可能性がある。SECがリップルに対して未登録証券を販売したと主張して以来、両者は2020年から法廷闘争を続けている。

テクニカルチャートに基づくと、XRPの価格は6月末までに価格上昇の動きが始まる可能性がある。

日足チャートによれば、XRPは下降トライアングルを形成しており、これは価格ブレイクアウトの可能性を示唆するチャートパターンだ。このトライアングルのウェッジが狭まると、XRP価格のラリーが引き起こされる可能性がある。特に0.47ドルのサポートを維持できればその可能性が高まる。

XRPのフラクタルもブレイクアウトの可能性を示唆している。特に2024年2月に同様の上昇トライアングルパターンを突破した後のパターンが再現されれば、価格上昇が期待できる。

フラクタルパターンは、過去のデータに基づいて主要なサポートとレジスタンスレベルおよび潜在的なトレンド反転を識別するためにテクニカルトレーダーによって使用される。

同時に、トレーダーはSEC対リップル訴訟に関連する潜在的なネガティブニュースにも注意を払う必要がある。これにより市場が悪化し、XRP価格が現在のサポートを下回る可能性がある。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。