過去7日間でXRPの価格は1.61ドルの安値から約15%上昇している。複数のテクニカルアナリストによれば、日足終値で2.20ドルを明確に上回れば、強いトレンド反転のシグナルとなり、XRPが二桁台に到達する可能性が見えてくるという。

XRP/USD daily chart. Source: Cointelegraph/TradingView

XRP、2.20ドルまで上昇できるか

米国のトランプ大統領が一部のテクノロジー製品に対する関税免除を発表したことを受けて仮想通貨市場は反発し、トレーダーらはXRPが二桁台に突入する可能性に期待を寄せている。

アナリストのDOM氏は、XRPが1.96ドルのサポートを再テストした後、2024年12月に確立された2.00ドルを超える重要な「バリューエリア」を再び取り戻したと指摘。「今の目標は2.20ドルだけだ」とし、この水準を明確に超えれば、2.50ドルに向けた上昇が始まると述べた。

投稿に添付されたチャートによれば、XRP価格は「選挙VWAP(出来高加重平均価格)」である2.03ドルも取り戻しており、さらなる上昇の可能性が示唆されている。

「2.00ドルと選挙VWAPがサポートとして維持されれば、このチャートは非常にポジティブに見える」

XRP/USD chart. Source: Dom

また、流動性ヒートマップによると、100日間指数平滑移動平均線(EMA)である2.10ドル周辺では買い注文が厚くなっており、短期的にはこの水準の再テストと流動性の取り込みが起きる可能性が高まっている。

XRP liquidation heatmap. Source: CoinGlass

XRP、2025年に20ドル到達も?

アナリストのMaelius氏は、XRPの価格が現在の回復を足掛かりに、2025年末までに10ドル、さらには楽観的な見通しとして15〜20ドルに達する可能性もあると述べている。同氏は、週足チャートのエリオット波動理論に基づいてこの予測を立てており、現在は第4波(W4)を形成しており、これが完了すれば最終の第5波(W5)に向かうとした。

「保守的な見通しでは、W3がすでに完了し、W4の最終段階にあり、その後のW5で10ドルを目指して展開される」

XRP/USD weekly chart. Source: Maelius

さらに、同氏は価格の動きや相対力指数(RSI)が2017年のサイクルと類似していると指摘。RSIがレジスタンスエリアで上限に達しており、過熱感を示しているという。

加えて、今回のサイクルは2017年と比べて価格とRSIの両面で蓄積期間が長く、より大きな第3波の途中である可能性もあると分析。

「つまり、今回は単に時間がかかっているだけであり、W3の上昇がまだ完了していない可能性がある」

このシナリオでは、RSIが再びレジスタンスを試すことで第3波の完了が確認されるという。また、前回と同様に第3波の中により長い第4波が含まれる構造とも一致する。

「この場合、最終W5のピークは2026年第1〜2四半期まで延びる可能性があり、目標価格も15〜20ドル、あるいはそれ以上に達することも想定される」

XRP/USD weekly chart. Source: Maelius

一方、アナリストのXForceGlobal氏もXRPが「依然として主要な強気相場にある」とし、エリオット波動理論の観点から見ても他の仮想通貨市場とは一線を画す値動きを見せていると指摘した。

「複数の要因が合致しており、基本的なテクニカル分析だけでも、少なくとも過去最高値を狙う展開になる可能性が高い」

XRP/USD daily chart. Source: XForceGlobal

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。