米国の仮想通貨資産運用会社グレイスケール・インベストメンツが手がけるビットコイン信託(GBTC)が、今年前半、全てのファンドの中で一番成績が良かったとウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。

ウォール・ストリート・ジャーナルが引用したモーニングスターのデータによると、グレイスケールのビットコイン信託は、先月27日時点で第2四半期のリターンが192%のプラス。一方、S&P500は3.8%、金先物は9%、トウモロコシ先物は21%のプラスだった。

また、今年前半を通してみても、グレイスケールのビットコイン信託よりパフォーマンスが良かったファンドはなかったという。

記事は、グレイスケールのビットコイン信託は一般投資家がアクセスできる数少ないビットコイン投資手段の一つと解説。ただ、現状では機関投資家からの資金流入の割合が最も高くて73%、年金口座からが16%、ファミリーオフィスが10%、適格投資家からは1%と伝えている。

ビットコイン信託への最低投資額は5万ドル(約540万円)。1年以上保有しなければならない。

グレイスケールは8日、ビットコイン信託の私募を再開。先月末には、運用資産が30億ドル(約3240億円)を突破したと発表。ビットコイン信託は90%以上だったと述べた

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