2017年7月にセキュリティーソフト創業者のジョン・マカフィー氏は、仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)が3年以内に50万ドルに到達しなければ、「自身の陰部を食べる」と発言した。現在のビットコイン価格は9130ドルを推移しており、マカフィー氏の予想通りになるには5300%以上の上昇が必要となっている。

John McAfee tweets he would eat his dick if Bitcoin doesn’t hit $500k

(出典:John McAfee)

一般的にはビットコインはこれまでの3年間で、50万ドルに到達しようとしないことは明らかだ。

さらにマカフィー氏は昨年、ビットコインが1万ドルを越えて推移した際に、仮想通貨業界を取り巻く否定的な見方は取るに足らないものであると発言した。その際に「確信している」とした100万ドルの予想にも全く届いていない。

一方で2020年7月19日、マカフィー氏は次のように述べている

「突破することはないようだ。私はビットコインが1万ドルを突破するとは全く信じていない。馬鹿馬鹿しい。古く、使い古された価値のないコインだ。私はテレビで自分の陰部を食べてみたかっただけだ。待っていろ」

100万ドルの予測から撤退

2019年半ば以降、ビットコインの価格は13900ドルから9100ドルまで下落した。12ヶ月間で34%下落し、マカフィー氏は100万ドルの予想に自信を失ったようだ。

2019年7月、マカフィー氏は次のように述べている。

「ビットコインが1万ドル台で推移しており、人々は心配している。笑っちまうぜ!!なぜ週ベースの変動に注目するのか?頼むから過去2、3ヵ月を見てくれよ。劇的に急上昇している。私は、2020年の終わりまでにビットコインが100万ドルに到達するという予測に対して未だにポジティブだよ。アポロやMTCといったアルトコインは10倍上がる」

複数の仮想通貨の愛好家から、こうした発言について質問されたマカフィー氏はdickening.comというウェブサイトを引用。同サイトによると7月ではなく「2020年12月31日」までにビットコインが100万ドルに到達しなかった場合に、マカフィー氏はこれまでの発言内容を確約したという。マカフィー氏は賭けが「文書化されている」と話した。さらに100万ドルではなく、50万ドルに達しなかったら賭けを実行するという。

こうしたマカフィー氏の発言に対して、ビットコイン強気派のマックス・カイザー氏は皮肉った。

「ジョン・マカフィーは3年前に賭けをして、もしビットコインが50万ドルに達していなかったら、彼の陰部を噛みちぎってしまうという賭けをした。グッドニュースが入ってきたようだ。彼は病院で治療を受け、完全に回復できるようだね 」

マカフィー氏は今年5月、これまでの100万ドル予想について、「ナンセンス」だと話し、これまでの予想を信じていた人々は「目を覚ますべき」と呼びかけた

 

※訂正

冒頭の「現在のビットコイン価格は9130万ドルを推移しており」を「現在のビットコイン価格は9130ドルを推移しており」に訂正しました。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン