世界最大の年金ファンドである日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、2020年第1四半期(1−3月期)で17兆7072億円の赤字を計上した。GPIFにとって過去最大の赤字額であり、仮想通貨ビットコイン(BTC)と同額だった。
昨年度1年間でも8兆2831億円の赤字となり、年間での赤字幅はリーマンショック時の2008年度に次いで、過去2番目に大きくなった。
大幅赤字の背景には、新型コロナウイルス蔓延による大幅な赤字がある。
NHKによると、宮園雅敬理事長は記者会見で以下のように述べた。
「短期的な動向に一喜一憂することはないが、感染拡大は続いており、推移を注意深く見ていきたい。運用は長期的な視点で行っており、累積では水準を大きく上回る収益があり、今回のマイナスが年金給付に影響を与えることはない」
GPIFのポートフォリオは、国内債券25%、外国債券25%、国内株式25%、外国株式25%となっている。
(出典:Yahoo Finance「ダウ・ジョーンズとBTC」)
ビットコインとダウ平均株価の推移は似ている。リスク資産である米株と動きが同じであることから、ビットコインが安全資産としてのステータスを確立にしたわけではないということが浮き彫りになった。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン