ルクセンブルクの資産証券化企業アルジェントと、仮想通貨取引所ロンドン・ブロック・エクスチェンジ(LBX)が、英規制当局「金融行為監督機構(FCA)」による規制・管理下のもと、ビットコイン(BTC)建て債券の発行開始を発表した。両社はこのBTC建て債券が「世界初である」とうたっている。ブルームバーグの金融端末サービス経由で入手できる。両社による7月3日付け共同プレスリリースで明らかになった

アルジェントのフィル・ミッロ氏は「我々は、世界初の機関投資家向けBTC建て金融商品を体系化し、発行したことに興奮している」とコメントし、次のように続けた。

「大手投資銀行は、本当にヘマをやらかした」

今回のBTC建て債券は、当局による規制下で発行された仮想通貨商品で、投資家に対する一般的なエクスポージャー(市場の価格変動リスクの影響を受ける資産の割合)は含んでいないという。また、ブルームバーグの金融端末サービス経由で入手可能な、国際証券識別番号「ISIN(アイシン)コード」を備えた初の仮想通貨商品という。

デュレーション(債券保有による元本および利子を受け取れるまでの期間)についてはさまざまな種別を用意しており、アルジェントは「FOMO」(取り残されることへの恐怖)、「HODL」(売らずに保持。ガチホ)、「MOON」(価格高騰)など仮想通貨固有の現象に関連付けて命名したそうだ。

LBXによると、Hodlers(ガチホ勢)は、BTC建て債券の主要なターゲット市場の1つを形成しているという。

LBXのCEO、ベンジャミン・デービス氏は「BTC建て債券は、現在BTCを保有しており今後数年売却しないという計画の方にとって、優れた製品だ」と付け加えた。

「今やHodlersは、所有しているBTCを従来の『平凡な』法定通貨市場の変動にさらすことなく、規制に従い資産を成長させる方法を手にした」


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版