欧州のエアライン持株会社であるエールフランス‐KLMは4日、ブロックチェーンの旅行エコシステムであるウィンディング・ツリー(Winding Tree)と提携したと発表した。ブロックチェーンで仲介を削減し、コスト削減を目指す。
エールフランス‐KLMは、2018年は売上高ベースで世界第5位の航空会社。ブロックチェーンにより「仲介業者の数を減らすことで、サプライヤーにより利益をもたらし、顧客にとってより良い旅行を提供したい」と意気込みを語っている。
エールフランス‐KLMの戦略とイノベーション部門の副社長であるソニア・バリアー氏は、ブロックチェーンは顧客と企業の両方にとって「旅行業界の交流を革命的に変える」と考えている。
この新しい提携により、エールフランス‐KLMは以前にウィンディング・ツリーと提携していた他の航空会社の仲間に加わった。
同社はすでに、ルフトハンザ、スイス航空、ニュージーランド航空、オーストリア航空、ブリュッセル、ユーロウイングスと契約している。この他、スカンジナビアとバルティック地域で最大のホテルチェーンのひとつノルディックチョイスホテルズと連携している。
ブロックチェーンは、航空業界で予約プロセスを簡素化するだけでなく、ロイヤルティ・プログラム、荷物追跡、空港の物流改善、オーバーブッキング防止などに使われる可能性がる。
例えば、ロシアの航空会社S7は、国有天然ガス大手ガスプロムと提携し、ブロックチェーンベースのスマートコントラクトを使用して、国内線の航空機に給油している。シンガポール航空はマイクロソフトと提携し、ブロックチェーンベースのデジタルウォレットを使ったロイヤリティ・プログラムをローンチしている。