デジタルIDプロジェクト「ワールドコイン」は、インサイダーが利益を得たという最近の疑惑を否定し、そのような行為について「一切容認しない」姿勢を強調した。
7月17日、分散型金融(DeFi)分析アカウントのDeFi Squaredは、ワールドコイン(WLD)プロジェクトが価格操作に関与しているとする投稿をXに公開した。ワールドコインがネイティブトークンのロック解除スケジュールの遅延を発表する前に、チームの誰かがインサイダー情報を使用してトークンを購入した可能性があると主張した。
DeFi Squaredだけでなく、仮想通貨分析を手掛けるZachXBTもこれに加わり、ワールドコインがインサイダーに利益を得させたと主張した。ZachXBTは、インサイダー取引を防止するための措置を取らなかったワールドコインのチームメンバーやベンチャーキャピタリストにも責任があると指摘する。
ワールドコイン側のコメント
ワールドコインの広報担当者は、これらの疑惑を否定した。ワールドコインによれば、彼らはこれらの疑惑を真剣に受け止めており、そのような活動を許さないと述べている。
ワールドコインの広報担当者は「ワールドコイン財団と貢献者であるツールズ・フォー・ヒューマニティは、根拠のないものであっても、インサイダー取引の疑惑を真剣に受け止めており、そのような活動が発生した場合には一切容認しない姿勢を取る」とコインテレグラフに語った。
広報担当者は、2つの組織がインサイダー取引活動や価格操作の証拠を確認していないと付け加えた。
ワールドコインの広報担当者は、彼らが市場の健全性を維持するための厳格なポリシーを持っており、不正行為を防ぐために機能していると主張している。ポリシーによれば、「WLDの購入決定に関連する機密情報を開示することが常に禁止されている」という。広報担当者は、関連する時期には関係者らがWLDの取引活動に従事することを禁止するブラックアウト期間中であったとも付け加えた。
トークンロック解除を2年間延期
ワールドコインに対する最近のインサイダー取引疑惑は、供給量の80%のロック解除を2年間延期する決定の中で浮上した。
7月16日、ツールズ・フォー・ヒューマニティ(TFH)は、チームメンバーや投資家が保有するトークンのロック解除期間を延長するブログ投稿を公開した。
ロック解除延期の発表後、WLDの価格は2日間で68%急騰した。コインゲッコーによれば、当時の最大の値上がり銘柄の1つとなった。
