主要な証券取引所に上場された世界初のイーサリアム(ETH)ベースのファンドが10日に取引が開始された。

トロント証券取引所に上場した「EtherFund(QETH.U)」は、7650万ドルを調達したIPOを成功させた後、1株あたり10.80ドルで取引を開始した。

関心を寄せているトレーダーの懸念として、このファンドは取引開始のオープニングベルの時点では取引することができず、ファンドのクロージングが遅れたため取引が正式に停止した。取引は実際には2時間遅れで開始され、残り時間のうちに34万5331株が取引された。ファンドは11.02ドルで終値を付ける前に、11.48ドルの高値に達している。これはETH価格が約0.5%下落した日に2.5%の利益を付けたことになり、QETH.U株の価格にプレミアムを生み出したことになる。

このファンドは、トレーダーや投資家がETHを自分で購入、保管することなく、イーサリアム市場へのエクスポージャーを獲得する方法として、カナダのデジタル資産運用会社3iQによって立ち上げられた。ファンドの株式を裏付けるコインは、仮想通貨取引所大手のジェミナイのカストディ部門によって保管されている。

3iQでは今年10月下旬にビットコインファンド(QBTC)をスタートさせている。3iQは、今年はじめに発表された調査レポ―トの中で、世界で3番目に大きな公開されたデジタル資産ファンドにランクされている。同社は、QETH.U取引開始に伴うプレスリリースで、主要な証券取引所で仮想通貨関連の投資商品を提供することの重要性を強調した。

「デジタル資産へのアクセスを獲得することは、困難で費用がかかり、不便な場合がある。3iQは、投資家に便利で使い慣れた投資商品を提供し、デジタル資産へのエクスポージャーを獲得できるようにする」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン