上場投資信託(ETF)プロバイダーであるウィズダムツリーは、11月16日に米証券取引委員会(SEC)へ現物型ビットコインETFの修正S-1フォームを提出した

今回のアップデートは、ウィズダムツリーが2023年6月に現物型ビットコインETFの申請を再提出し、シカゴ・オプション取引所(CBOE)のBZX取引所でウィズダムツリー・ビットコイントラストの株式を上場・取引するための規則変更を提案した数ヶ月後のことだ。

修正された目論見書には、ウィズダムツリー・ビットコイントラストETFがティッカーシンボルBTCWで取引され、コインベース・カストディ・トラストがカストディアンとして機能し、ビットコインを全て保有すると記載されている。

ブルームバーグのETFアナリスト、ジェームズ・セイファート氏によれば、ウィズダムツリーがS-1フォームの現物型ビットコインETFをアップデートしたことは、同社がETFの立ち上げを計画し、その機会についてSECと話し合っていることを意味している。「全ての発行者は、いずれかの時点でETFを立ち上げる可能性があるため、いつか提出することが予想されていた。ただのプロセスの一部だ。何も重要なことはない」とセイファート氏はX(旧ツイッター)で書いた

また、ブルームバーグの別のETF専門家エリック・バルチュナス氏は、ウィズダムツリーがS-1フォームのビットコインETFを修正するのに「十分な時間」をかけたことに注目する

セイファート氏のデータによれば、米国でこの種の製品を申請した12社のうち、まだS-1ファイルをSECに修正していない現物型ビットコインETF申請者は2社だけで、フランクリン・テンプルトンとグローバルXだ。

フランクリン・テンプルトンは、11月17日に現物型ビットコインETFの最初の期限を迎える企業だ。ハッシュデックスもその1だったが、その期限は数日前にSECによって2024年1月1日に延期されている。また、まだS-1ファイルを修正していない別の企業であるグローバルXも、11月21日に2回目の現物型ビットコインETFの期限を迎えることになっている。

ブルームバーグのETFアナリストであるセイファート氏らは、SECが近い将来、今後の期限に関する決定について再度延期を行うと予想している。しかし、セイファート氏は、延期が彼の見解を変えることはなく、SECが2024年1月末までにスポットビットコインETFを承認する可能性が90%であると依然として考えている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン