著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

ワクチン開発・ISM

昨日のBTC相場は底堅い展開。ほぼ98-99万円の非常に狭いレンジでの取引が続いたが、米州時間になって100万円にワンタッチしている。米消費者信頼感が85.9から98.1へ大幅上昇を見せ、米株が続伸したこともあり97万円から99万円台に値を戻したBTC相場だが、FRB議長はコロナ抑制が必要と景気先行きに慎重な姿勢を見せたことや難易度調整前後で未承認取引が急増したこともあり上値を抑えられた。中国株が堅調な一方、日本株は反落するなどアジア株がまちまちな動きをしたことも、相場の方向感を失わせたか。SBIの大手マーケットメーカーB2C2株式取得合意や米BTCファンドの200億円調達したとの報にも動意を見せなかったが、ファイザーらが新型コロナワクチン治験で好結果を得たとの報に上昇に転じると、ISMの50超えやNasdaqの史上最高値更新もあり100万円にワンタッチ。FOMC議事録でYCCに消極的だったこともありやや値を戻している。

Outlook

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