デジタルゴールと呼ばれるビットコインは、2008年の金融危機後の金(ゴールド)と同じ値動きをして過去最高値をつけるかもしれない。
米仮想通貨分析企業メサーリの研究者、ダン・マクアードル氏は、8日、「もしBTCが2008年~2011年の金と同じような動きをしても驚かない」と発言。次のように、値動きを描写した。
「最初は金融危機に対する恐怖から急騰し、流動性の危機から急落。その後、債務や通貨に対する本当の恐怖心が芽生えるにつれて、下げ幅を上回る上昇をみせる」
I would not be surprised if BTC performs like gold did 2008-2011. Initial spike on fears of crises, big fall as liquidity crises actually sets in, followed by even bigger rise as real debt/sovereign/currency fears take hold. https://t.co/VqUporq2xE
— Dan McArdle (@robustus) August 7, 2019
既報の通り、米中貿易戦争など世界経済への不透明感が高まる中、ビットコインは金や米国債などと並んで安全資産とみなされるようになってきている。
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2008年のような金融危機がいつ来るのか、分からない。米中貿易戦争のほか、英国によるハードブレグジット (合意なしのEU離脱)、ドイツ経済低迷、香港の情勢悪化、米国とイラン関係の悪化など、様々なリスクが指摘されている。
さらにFRB(米連邦準備理事会)をはじめ、世界中の中央銀行がさらなる金融緩和に踏み出そうとしている。
既報の通り、利回りがマイナスの債券残高は昨年10月比で200%増加し、今週の月曜日に世界全体で15兆ドルに到達した。