ビットコイン(BTC)の価格は11,300ドル付近で取引されており、テクニカル的に極めて重要なレベルに近づいている。仮想通貨(暗号資産)トレーダーの一部では、ビットコインの強気サイクルを確認するためには11,500ドルが「最も重要な」レベルであると主張している。

ビットコインが11,500ドルを8月10日までに超えた場合、2019年半ば以降のBTC価格の週次での最高値となる。2019年8月の週間のローソク足では11,500ドルをわずかに上回っている。つまり、このレベルを上回れば、2017年の強気相場以来で週次のローソク足では最高値を記録することになる。

11,500ドルを超えれば強気相場になるか

多くのトレーダーが11,500ドルを超えることができるかを注意深く観察している。11,500ドルを超えて終値を付けることができるかどうかで、強気相場が継続するかどうかを決定することになると考えている。そのため、11,500ドルを完全に上抜けるまでは、このレベルは強力なレジスタンスになるとみられている。あるトレーダーは、次のように指摘している

「11,500ドルはビットコインで最も重要なレベルだ」

 出典: Immortal Technique BTCの週次チャートと重要なサポート/レジスタンス

8月2日にビットコイン価格が12,000ドルに達した時、一部の投資家はBTCがその市場構造を大きく変えたと主張していた。もしそうならば、BTCは理論的に14,000ドルや17,000ドルといったより高いレジスタンスまで急上昇する可能性が出てくる。

NorthmanTraderのトレーダーであるスベン・ヘンリッヒ氏は、ビットコインが17,000ドルに上昇する可能性があると考えている。長期的な上昇が維持されるテクニカル的な条件として、ヘンリッヒ氏はBTC価格が10,500ドル以上に留まる必要があるとも指摘している。

ビットコイン価格が10,500ドルを超えて安定している限り、たとえBTC価格で反落の動きがあったとしても、17,000ドルまでの回復が可能であるとヘンリッヒ氏は主張している

「まず、それが維持できていれば、ブレイクアウトは強気であることを指摘したい。つまり、BTCがトレンドラインをブレイクアウトして上回っている限り、テクニカル的な余地は大幅に高くなる」

さらにヘンリッヒ氏は、17,000ドル近くを指すより強気のパターンが浮上しているとも指摘。このパターンではやがて、2018年の最高値まで回復する可能性があると述べている。

出典: NorthmanTrader

強気と弱気、両方のケースでの変数

短期的には、アナリストはビットコインを取り巻くセンチメントを押し戻す可能性のある様々なマクロ要因を指摘している。最も注目すべきは、米ドルの価値が下落していることだ。

全体として、リテールや機関投資家を含む様々な市場での取引高は増加している。たとえば、CMEビットコイン先物市場の建玉は過去最高を記録している。8月2日に大量の清算があったにもかかわらず、BTCは重要なテクニカルサポートレベルである10,500ドルを超えて比較的安定している。

より多くの要因がビットコインの強気シナリオを浮かびあがらせているように見えるが、短期的にはBTCには2つのリスクに直面する可能性がある。まず、12,000ドルを突破するまで、強固なレジスタンスから反落するリスクが残っている。第二に、資金調達率やビットコインの強欲指数などのいくつかのテクニカル的指標は、過熱状態であることを示唆している。

ビットコインを保有するホドラーの数が過去最高を記録するといったオンチェーン上のポジティブな指標が、こういった潜在的なリスクを相殺できるかどうかは不明だ。現在のところ、BTCの週次でのローソク足が11,500ドルを超えるまで、マーケットは慎重に楽観的という状況だ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン