次は何が来るのか―今熱いビットコインスタートアップのアイディア2016

コインテレグラフは、現在ビットコイン業界が必要としているプロジェクトのレビュー作成に勤しんでいる。このプロジェクトに対する特別強力な競争相手は市場には現在存在していないため、さらなる新規の暗号通貨ユーザーを増やすきっかけになるはずだ。

特にエンジェル投資家たちなどは、こういったプロジェクトに積極的に投資をする傾向がある。

よりシンプル且つ、利益率が高く、リスクが少ない方法を選択できるような方法を提案していきたい。

暗号通貨プロジェクトの市場は急速に変化し続けており、数年前には真新しかったプロジェクトも、今では最早ターゲット層には興味が持たれないようなものとなってきている。

力のある業界内のリーダーたちは、市場における最も利益率の高い分野 (マイニング、トレード、eコマースなど) に安住し、そして誰もが100万ドル以上の予算を持っていて、天才的なアイディアを持ち、多大なる運に恵まれでもしない限り、そこから動くことが出来ずにいる。

スタートアップに関する素晴らしいアイディアを発見し、クライアントの需要に見合い投資家の意向に沿った製品を立案することがどれだけ難しいかは、誰もが理解しているところだ。

 

一般層から専門分野まで―ローカルな市場へ向けたソリューション

ローカルな場所において、投資家たちが興味を持っていて他に競合する相手が見られないような場合、スタートアップにとっては非常に好条件である。主な利点として、何か新しいものを再発明する必要がない、という点が挙げられる。何か世界的に成功しそうな製品をただピックアップし、特定のローカルな市場へ定着させたら、後はその事業を拡大すればよい。

中でも良い一例として、インドネシアの暗号通貨取引マーケットである、Bitcoin.co.idがある。BTC/IDR (インドネシアルピア)の通貨ペアがこの取引市場で積極的に取引されており、フィアットの払い込み/払い出しが現地でポピュラーな決済システムや銀行などを通じて可能だ。

プロジェクトは、一日の総売上高やユーザーの数から見てもかなり成功しているといえる。また、Bitcoin.co.idは外貨両替所やインドネシア国内にオープンしているATMなどからも余得を得ており、ユーザーは暗号通貨を現金に換金することが出来、ビットコインを購入することも可能だ。

インドネシア市場は既に攻略済み (あとはBitcoin.co.id経営陣の幸運と反映を祈るばかりでる) といえるだろう。他のローカルな市場の需要もまだ存在している一方で、独自の取引マーケットをローンチしたい層にとっては余り喜ばしいことではないようだ。

例えば、アラブ首長国連邦では、2014年にオープンした外貨両替所たった一つしかなく、取引市場が一切存在していない。

様々なスタートアップやAngel.coなどに手を借りるなどしたアジアやアラブ人の投資家たちの活発な動きを鑑みると、彼らの暗号通貨プロジェクトに対する関心はとても高いといえる。最も活発な投資家は主に中国やシンガポール出身の人達である。

彼らのような投資家たちは喜んでかなりの額の投資をビットコインプロジェクトに費やしている。

しかし、これはトレーダー向けの製品に限った話ではない。ローカル市場に対するどのようなグローバルなソリューションも彼らの興味を引き付けることが出来るはずである。

 

ビットコインを大衆に向けてアピール―暗号通貨プロモーションプロジェクト

ビットコインが広く一般的に、アメリカに住むごく普通の主婦や、インドで土産販売をしているような人々、さらにはドイツ企業の会社員などにも利用されているようなそんな世界は、ビットコイン業界に身を置く全ての企業や人々にとっての夢である。

そういった夢の実現の背景には、ビットコイン取引のレートが増々上昇し、ビットコイン所有者の資本成長が促され、暗号通貨プロジェクトによって結果的に大幅な利益を得ることになるであろう、多くの新規ユーザーの獲得など、様々な出来事が予想される。

いくつもの大企業や投資ファンドが、ビットコインがポピュラーな決済手段として転じる可能性のある物に対して、既に何百万ドルという大金を投資する構えを見せている。残るは暗号通貨の普及を実現する素晴らしいアイディアを発明し、実現させればよいだけだ。

 

その活動分野は実に多岐に及ぶものだ。下記にいくつかその例を挙げよう―

 

●図書館、ユーザーガイドや取扱説明書、一般人に対してビットコインがどのようなものなのか、何が必要で、どのように使うか、などを説明するトレーニングプログラム。

●手軽に、簡単に取引や決済が行えるような、有益なテクノロジーとハードウェアソリューション。

リモートワークや、商品、サービスのマーケティングに対してビットコインで支払いをするようなポピュラーなサービスと、マイクロペイメントを採用し成功を収めている現在のメジャープロダクト(Uberのような)へビットコイン決済を組み込むようなソリューション。

●リーズナブルな価格で行える暗号通貨の送金サービス。

 

これらはまだほんの一例である。しかし、もしもこの記事を読んでいるあなたが、暗号通貨普及のための誰にも思いつかないような画期的なソリューションを発見することが出来れば、それは、大手投資家たちと協力し何百万ドルもの大金を手にするチャンスだ。

 

ブロックチェーンにおけるスケーラビリティの課題

潜在的なブロックチェーンに対する期待と見通しに反して、現段階でのネットワークは世界的な取引需要には見合っていない。

例えば、1秒あたり47,000件もの取引がVISAの決済ネットワークを通じて行われている一方で、ビットコインブロックチェーンはたった1MBのサイズに制限されたブロック内で7つのトランザクションの処理しかサポートしていない。

その数は、ブロックサイズの制限を無くすことで増やすことは可能ではある。しかしその場合、また別の問題に直面することになる―もし300バイト(平均で)利用し1取引を処理したとして、(ブロック制限なしで)帯域幅の負荷がVISAのネットワークに対するもの(繰り返すが、一秒あたり47,000もの取引が処理されている)と同等だとすると、平均的なブロックサイズは約8GBにもなる。

これほどのブロックがおおよそ10分毎にネットワーク上に送信されなければならないのだ。これは年換算すれば一年あたり400テラバイト以上にもなる。

つまり、VISAのネットワークスケールに匹敵する程にネットワーク内の取引数を増加させれば、ネットワークが崩壊するか、ネットワークの強い中央集権化を生んでしまうということになる。これは一般家庭のPCでは、これ程のデータ量を処理し、それだけのネットワークキャパシティを提供することが不可能であるためだ。

 

間違いなく、このスケーラビリティの問題を解決することができる人やグループがいれば、投資家からサポートを受けることができるだろう。事実、この重大な任務を成し遂げ問題を解決することが出来れば、一気にビットコインの一般層への普及へと繋がり、世界的な決済方法として利用されることになるはずだ。

 

現在世界中の天才たちがこの課題を解決しようと必死に取り組んでいる。少し前に、アメリカの開発者たちがライトニング技術を提案していたが、ライトニング技術によるビットコインネットワークはまだ実装段階にあり、噂に違わず、開発者たちは数々の深刻な問題に直面しているようだ。

 

マイニング問題に対するソリューション

ネットワークに関する難点は増え続けていて、中国のチップメーカーは増々巨大化しマイニングによる報酬は減少している。

企業のトップ経営者たちはビットコイン採掘に従事しており、才能あるエンジニアたちがやがて芽を出し、全ての既存の製品を凌駕してしまうような新たなチップのプロトタイプを世に送り出すことを夢見ている一方で、マイナーによる寝る間も惜しまぬ採掘作業によってその時間が失われているのが現状だ。

メンテナンスコスト削減 (採掘作業による消費電力、メンテナンスと備品の交換など) を目的としたプロジェクトやソリューションもまた大きな関心を集めている。

もしもこの記事を読んでいるあなたが、上記のような課題を解決する能力のあるハードウェアスタートアップの第一人者なのであれば、その独自のソリューションを買いたいと願う人の数は尽きないはずだ。そしてその時が訪れたのなら、後は投資家を選び、カリフォルニアに別荘を購入すればいいだけだ。

 

トレーダー向けのツール

おそらく、暗号通貨の世界において、ビットコイントレーダーたちは最も活動的で大きなユーザーグループの一つだろう。

統計によれば、95%以上のコインオーナーたちが少なくとも一つの取引所に登録しており、少なくとも一回は取引所にて取引を行っていることがわかっている。

しかしビットコイントレーダーのニーズはなかなか満たされるには程遠いようだ―

 

●取引市場における深くまで切り込んだ強力な分析ツールの欠如。BitcoinWisdomでさえ、全ての取引所と暗号通貨、通貨ペアなどをカバーするには程遠く、数多くの欠点がある。

●複数の取引所をまたいだ同時トレードや、統計収集、状況解析が可能な物 (アグリゲーター) が一つも存在しないこと。

●ユーザーフレンドリーなモバイル端末向けの分析ツール市場がほぼ空っぽなこと。

 

統計プロジェクト関連の必要品を揃えるのは難しくはないはずである―つまり市場は必要としているのだ。一度トレーダー用フォーラムなどのディスカッション内容に目を通し、該当するユーザーに質問してみればすぐにわかるだろう。

こういったプロジェクトの実装において最も重要なことは、定期的にトレーダーたち (または1人か2人、コンサルタントを雇うのもいいかもしれない) と協議し、過去多くのスタートアップが陥ってしまったような、プログラマーによる、プログラマーのためのプロジェクト進行が行われてしまったために、完成製品が実際のターゲット層のニーズからは程遠いものとなってしまうような結果を避けることである。


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