仮想通貨ビットコイン(BTC)のボラティリティ(価格変動率)が下げ止まらず、ウォール街で取引される有名企業の株価より低くなっている。22日のマーケットウォッチが報じた。ビットコインの普及に向けて「ニューノーマル」が形成されつつあるのか、議論になっている。

Cboeグローバル・マーケッツによると、ビットコインの20日間のヒストリカル・ボラティリティは31.5%まで下落。アマゾンやネットフリックス、Nvidiaをすでに下回ったほか、29.3%のアップルに近づいている。

去年12月にビットコインが2万ドル付近をつけた時、20日間のヒストリカル・ボラティリティは140%をつけた。

ボラティリティの高さは、価格差から利益を得るトレーダーにとっては悪いニュースかもしれないが、ビットコインの普及を望む人々にとっては良いニュースかもしれない。ビットコインはそのボラティリティの高さから価値の尺度や交換手段として一般的な通貨が持つ機能を果たせないという批判が出ていた。

シカゴオプション取引所(Cboe)のケビン・ダビット氏は、次のように分析した。

「もしかしたら市場が成熟化してる証拠かもしれない。まだ「ニューノーマル」を宣言するには時期尚早だが、過去2、3週間この傾向が続いたのは構造展開の兆しが見えているのかもしれない」