NFTの醍醐味といえば、色々と情報を収集して誰よりも早く「良いNFT」を見つけることと考える人は少なくないでしょう。誰も気づいていないNFTを安く早く買いたい、掘り出し物を見つけたい、推しのコレクションを増やしたいという気持ちが先走るのは当然です。多くの人にとってNFTという体験における熱量のピークは「NFTを見つけて買うこと」に設定されているでしょう。

しかし、NFTをめぐる旅はそこで終わってはいけません。NFTを買った後、しっかりと大切に保管することが大事です。ましてやNFTは一般的に高い買い物です。世界一のNFTコレクションであるBored Ape Yach Clubのフロアプライスは100ETH(約4200万円)を超えました。他のNFTコレクションはここまで高くはないですが、せっかく時間と労力をかけてみつけたNFTがハッキングによって消えてしまったら、後悔してもしきれないでしょう。

NFTの世界でしっかり守りを固めながら、攻めていきたいーーそんな人にとって必需品なのが、ハードウェアウォレットです。その中でも、Ledger Nano S Plusは2022年4月4日発売の最新作であり、NFTを安全に保管できる「金庫」としての役割を果たすことを目指しています。

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Ledger Nano S Plus

Ledgerは、2014年に誕生した仮想通貨のハードウェアウォレットの会社です。Ledger Nanoはハードウェアのシリーズを指します。Ledger Nanoに接続して使うソフトウェアであるLedger Liveは、全ての仮想通貨サービスが1箇所に集まるプラットフォーム、いわば「Web3.0のハブ」になることを目指しています。Ledger NanoがiPhoneだとしたら、Ledger LiveはApp Storeにあたります。

Ledger Liveは、現在、5500種類以上の仮想通貨に対応しています。送受金はもちろん、イーサリアムなどのステーキング(Lido経由)やDeFi(分散型金融)、スワップなどにも対応しています。

今回のLeger Nano S Plus発売前、Ledger NanoシリーズにはNano SとNano Xがありました。Nano S PlusはNano Sの進化版と位置付けられます。

Ledger Nano S Plusは、Ledger NanoSより大画面で操作しやすくなり、アプリの切替えや取引の実行がよりスムーズに行えるようになりました。また、Ledger Nano Sよりはるかに容量が増え、100以上のアカウントを同時に持つことができるようになりました。

「NFTの金庫」

ビットコイン(BTC)など仮想通貨を保有するということは、秘密鍵を所有することと同義です。秘密鍵が所有者に仮想通貨の取引を行う権限を与えます。セキュリティ上の重要な問題は、秘密鍵をどこで保管するかです。オンラインなのか?オフラインなのか?安全なのは明らかに後者ですよね。

オープンシーなどほとんどのNFTマーケットプレイスは、メタマスクなどソフトウェアウォレットの接続を要求します。ソフトウェアウォレットはインターネットに常時つながっていることから、頻繁にNFTの取引を行う場合は便利ですが、秘密鍵が一定のリスクにさらされることになります。

一方、一般的なハードウェアウォレットは、秘密鍵をインターネットから切り離して保管することでリスクを極限まで減らしますが、マーケットプレイスにつなげてNFTを直接的に売買することが難しくなります。

そんな中、Ledger Nanoシリーズは、メタマスクなど信頼度の高いソフトウェアウォレットと接続できるハードウェアウォレットです。つまり、便利さとセキュリティの両方の良いとこどりをしています。現在、Ledger Nanoシリーズと接続可能なソフトウェアウォレットは、50種類以上あります。

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NFTという高価なものを常時インターネットに繋がったウォレットに入れておくことは、セキュリティ面で危険な行為です。それなのに多くの人が、ソフトウェアウォレットに資産を入れたままにしています。「私は詐欺には引っかからない」、「めんどくさい」という人がいるかもしれないませんが、この考えは危険でしょう。メタマスクにLedger Nanoを繋げる作業は数分で終わります。それで自分の財産が守れるのだから、試してみた方がよいのではないでしょうか。

ちなみにLedgerは、フランスの国家情報システムセキュリティ庁(ANSSI)からハードウェアウォレットとして初めて、そして唯一、First level security Certification (CSPN) 認証を取得しました。また、Secure Element (SE)と呼ばれる認可されたチップが埋め込まれており、秘密鍵など暗号化されたデータを強固なセキュリティのもとで保管しています。

Ledger接続済みのソフトウェアウォレットを経由して、オープンシーなどのNFTマーケットプレイスでNFT作品を見ることができます。

Ledger Nano S Plusは、Ledger Nano Sとは異なり、Ledger Liveにてギャラリーモード(上記画像)でNFTを表示することができるようになりました(現在はイーサリアム(ETH)にのみ対応)。外部のNFTマーケットプレイスに行かなくても、Ledger Live内でNFTコレクションが確認できます。Ledger Nano SにもNFTを送ることはできますが、Ledger Liveの画面上で見ることはできません。今後Ledgerは、Ledger LiveのギャラリーモードでみられるNFTを増やして行く予定です。

ブラインド署名なし

NFTの送金など何らかの取引を実行する際、Ledgerは「この取引を本当に実行するのか?」とあなたに聞きます。あなたがその取引の情報を目で見て間違いがないことを確認して署名します。この状況を「ブラインド署名がない」と言います。ブラインド署名とは、契約の中身を完全に理解していないのに署名する行為です。Ledgerという切り離された空間にあるデバイスで物理的に取引を承認する時のみ、その取引が実行されます。銀行が、ワンタイム・パスワードを送って取引承認を行う仕組みと似ていますね。

経済的な自由(Financial Freedom)

あなたのお金を管理するのは、国でも銀行でも企業でもなく、あなた個人であるべきです。

国による恣意的な取締りや銀行や企業の急な破綻で資金の引き出しができなくなるようなことは決してあってはなりません。ましてやハッキングによって資金が流出するような事態も避けなければなりません。同様に、あなたの経済活動の取引記録を国や企業に監視されることもあってはなりません。

ビットコインなど仮想通貨は、上記のような中央集権的な組織がもたらす弊害を打破し、個人に「経済的な自由」をもたらすことを目指しています。しかし、仮想通貨取引所は秘密鍵の管理をあなたの代わりに行うことによって、ソフトウェアウォレットは秘密鍵を危険なオンラインに置くことによって、便利さのために分散型の精神を犠牲にする時があります。結局のところ、自分のお金は自分で守るという精神が重要であり、それが文字通り実現できるのがハードウェアウォレットなのです。

Ledgerは、あなたのお金を管理するのはあなただけであるべきだと考えています。そして、それがあなたの自由につながると信じています。

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