日曜日、DeFiプロトコルSolendが清算の危機にあるクジラウォレットの1つに関連した突発的なガバナンス提案をまとめたことで、分散型金融(DeFi)セクターは再び監視の目にさらされた。

「SLND1 : Mitigate Risk From Whale」と名付けられたこの提案は19日、発表もなく突然立ち上げられ、97%の賛成で投票が締め切られた。予期せぬボラティリティと市場売却の乱戦に加え、自律分散型自治組織(DAO)の突発的な改変は、仮想通貨がユーザーが考えているほど「分散型」ではないことを示している。

提案の詳細には、クジラのウォレットアドレスと、このアカウントがなぜSolendに問題を引き起こしていたのかに関しての情報が含まれている。主な問題の一部は、この大規模なアカウントが、Solendとそのユーザーに負担をかける清算に直面していることだ。

提案によると、「SOLが22.30ドルまで下がると、クジラのアカウントは借り入れの20%(2100万ドル)を上限に清算可能になる」とある。この提案の狙いは、クジラのアカウントを管理し、店頭(OTC)取引で清算を行うことにある。

すぐにTwitterからの反応が表れた。この動きは、DeFi全体のイメージダウンにつながりかねないという議論もある。Solendのウォレットの1つをコントロールすることは、DeFiの基本原則に疑問符がつくことを意味する。また、この動きはSolendの債務管理能力にも汚点を残すことになる。

Ava Labsの創設者兼CEOであるエミン・グン・シラー(Emin Gün Sirer)氏が指摘するように、この動きによるさらなる影響は、Solana(SOL)の価格が下がりすぎた場合、分散型取引所(DEX)全体で連鎖的に清算される可能性がある。

おそらく、仮想通貨エコシステムの亀裂は、急いで作られた、強制的で操作された決定によって明らかになり始めている。リストラやDeFiウォレットへの侵入は、仮想通貨の分散化文化を支える神聖な考えからは程遠く、このような動きは、業界にさらなる批判と嘲笑をもたらす可能性が高いだろう。