世界経済フォーラム(WEF)は17日、自律分散組織(DAO)のための「ツールキット」を発表した。100人以上の専門家が寄稿したこの文書は、「DAOが効果的な運営、ガバナンス、法的戦略を開発するための出発点」を提供しようとするものだ。

37ページの「ツールキット」は、DAOと関連するトピックについて簡潔ながら百科事典のような項目がある。このツールキットは「新しい形態の可能性を最大限に実現するために、主要なステークホルダーのための適応可能なリソースのセット」と説明されている。DAOは、「伝統的な企業の欠点の多くに対処すると同時に、より公平なガバナンスと運営を実現する可能性がある」と、同文書は述べている。

議論は「DAOとは何か」と題したセクションから始まり、DAOの運営、ガバナンス、法的構造などを取り上げている。その後に、それぞれの分野での提言が続くが、これもディスカッション形式で提供されており、やや一般論になりがちであることなどが指摘されている。

「DAOコミュニティの専門的な知識を持つ地元の「大使」やコミュニティ・マネージャーに権限を与えることで、オンボーディングやその他の重要な運用プロセスを促進することができる」