ここに示した見方や意見は著者単独のものであり、コインテレグラフの考えを必ずしも反映するものではありません。リスクを含むトレードや投資の際には、自身で調査を行ったうえで判断するようお願いいたします。市場データはHitBTCから提供されています。

 カルダノは仮想通貨の時価総額で7番目に規模の大きい通貨だ。これはフオビーの取引所への上場と、バイナンスの取引所で追加の取引ペアが導入されたことで、ここ数日、彗星のごとく復活した。

(バイナンスは、ADA/BNBとADA/USDTの取引ペアを追加しました)

 トレーダーも基本的に強気でいるようだ。多くのカルダノ愛好者は、イーサリアムの競争相手になりえると信じている。

 それでは、今後の値動きはどうなるだろうか。

週間チャート

ADA/BTC

 ADA/BTCペアは、短いがボラタリティの高い値動きをしてきた。昨年11月2日の0.00000254から、今年1月4日の0.00009180の最高値も急伸した。わずか2か月で3514%という驚異的なリターンだ。

 その後、相場は下落に転じ、3月18日には高値時から81%減の0.00001673まで下落した。

 この経験からトレーダーは何を予測できるだろうか。

 過去5週間、相場は値を戻している。最高値から0.00001673まで下落した後、そこから23.6%のリトレースメントレベルまで値を戻している。

 最高値からの急落した後、V字型の回復を見せることはほとんどない。なぜなら高値掴みして、ポートフォリオが大きく毀損したトレーダーは、自分が購入したレベルに戻るまで、取引をすることはないだろう。

 同様に、安値で購入した短期のトレーダーは、値戻しのラリーで利益を確定させるだろう。

 上昇局面で注意するべき重要なレベルは、38.2%のフィボナッチ・リトレースメントレベルの0.00004541と、50%のフィボナッチ・リトレースメントレベルの0.00005427だ。

 新しい上昇トレンドの開始は、次の下落局面において直近の安値まで下落した後にしかわからないものだ。この数週間の相場の動きは、新しい上昇トレンドの可能性がある。ベースを形成するのに費やす時間が長くなるほど、次のラリーは大きなものになるだろう。

デイリーチャート

ADA/BTC

 デイリーチャートは、現在の値戻しの動きが、23.6%のリトレースメントレベルで足踏みしている状態を示している。過去7日間、カルダノはレジスタンスを破ることができずにいる。これはポジティブなサインだ。移動平均のクロスオーバーも良い兆候だ。

 これから数日、強気筋がレジスタンスをブレイクする試みに注視する必要がある。もしそれがうまくいけば、0.00004541へのラリーも見えてくる。

 もしレジスタンスをブレイクできなければ、安値で購入したトレーダーは利益を確定させ、さらに下落することになるだろう。

 20日間EMAが最初のサポートになる。もしこれがブレイクすれば、50日間SMAまで下落する可能性もある。

どのようにADA/BTCペアをトレードするか?

 長期のトレーダーは、50日SMAへの下落に備えたポジションを取っておき、ストップロスを0.00001600にキープするべきだろう。もし3月18日の安値である0.00001673から下がり続けるようであれば、下落局面でのターゲットは0.00000965と0.00000560になるだろう。このトレードのターゲットは0.000054以上となる。

 安値で購入した短期のトレーダーは、0.00003にストップロスのポジションを保持することができるだろう。

 短期トレーダーの新しいポジションは、ストップロスに近い0.000035より上のレベルに近付いた時に考慮すべきだ。最初のターゲットは0.000045だ。