仮想通貨ウェーブスを展開する企業「ウェーブス・プラットフォーム」は7月18日、法人向け部門「ウェーブス・エンタープライズ」の新設を発表した。個人情報などの機密データを処理する必要がある企業向けの管理システムとして、部門名と同名のブロックチェーンを展開するほか、独自トークン「ボストーク(VST)」を利用するという。
プレスリリースによると、VSTはウェーブス・エンタープライズ内のみで利用できるユーティリティトークンにあたり、さまざまなサービスの利用時にやり取りできるという。ウェーブスのアレキサンダー・イワノフCEOは、次のように述べた。
「VSTはウェブ3.0エコノミーの基盤を築き、アプリ開発やその他のソリューションの管理(および決済)を可能にする。VSTは、ウェーブス・エンタープライズのネットワークへのノード接続、運用(マイニング)手数料の決済、また法人によるサブチェーンをメインチェーンに接続するために必要な独自の内部通貨だ」
またウェーブス・エンタープライズでは、スマートコントラクトにおいて、仮想化ソフトウェア「ドッカー(Docker)」を利用することで一般的なプログラミング言語で作成したソフトウェアを利用できるとした。またドッカーによりソフトウェアのインストールと管理の容易さを意図しているようだ。
イワノフCEOは、プライベートおよびパブリックのブロックチェーンは、「将来的には1つのグローバルテクノロジーとユニバーサルテクノロジーに統合される」と予測しているという。
なおウェーブス・プラットフォームは、従来の企業・公共機関向けプライベート型ブロックチェーン「ボストーク」の売却も合わせて発表した。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版