ウォルマートがブロックチェーンを利用した購入商品転売用マーケットプレイスに関する特許を申請した。米国特許商標庁(USPTO)が17日に公開した特許出願書類で明らかになった。
この申請書に記載されているサービスは、顧客の購入した商品をブロックチェーン台帳に記録することで、その購入記録を用いた販売用プラットフォーム上で、顧客がその商品を転売できるようにするものだ。
この特許では、顧客は必ずしも商品を一生涯使い続けるわけではなく、その後、手持ちのデバイスを転売の手配にかけることが通常であり、同特許に記載されたアーキテクチャは、商品の転売を容易にし、促進するためのサポートを提供できるとしている。インターフェースにはPOS(販売時点の情報管理システム)、ブラウザ、モバイル機器などで利用できる。
ウォルマートの特許では、顧客体験を改善しうる新技術を、実店舗の小売業者が先取ろうとする要因として、「非従来型の買い物システム」による競争の激化を挙げている。
ウォルマートは3月初頭、「スマート・パッケージ」という配送システムの特許も申請している。このシステムではブロックチェーンを利用したツールを使い、配送物の内容・環境条件・位置を追跡する。
また4月末には、ウォルマートの食品安全衛生部門の部長が、異物混入の管理や全般的な透明性を向上させるために、生鮮食品事業にブロックチェーン技術を使う準備ができたと発表している。