「ウォール街の公式ミームコイン」を自称するWSBコイン(WSB)が前日比-85%まで急落中だ。

そもそもWSBは「ウォールストリートベット」の略で、海外のネット掲示板のトレーダー板でうまれたアマチュア投資家の集まりだ。2021年に米ヘッジファンドを相手にボロ株「ゲームストップ」株価を踏み上げて一躍有名になった。

5月2日、ウォールストリートベットはWSBトークンを発行。分散型取引所ユニスワップに上場させた。

ところが日本時間で3日、同掲示板の管理人(MOD)が保有するWSBコイン(WSB)の大部分を売却したのだ。

もともとWSBトークンの開発者たちは「(WSBトークンは)チーム割り当てもプレセールもなく、最も公平なミームコインのローンチだ。無料エアドロップとコミュニティ向けのコインが用意されているのみだ。$WSB供給量の10%は、r/wallstreetbets掲示板のためにキープされている」と語っていた。

ところがこのコメントのわずか数日後、チームメンバーの1人が大量のトークンを売却し始めた。5月4日、モデレーションボットを運用するzjz.ethが大量のWSBコインを売却し、334ETH(約63万5000ドル)に換金したのだ。

トークンの価格は売却後に急落し、わずか2日間で最高値の$0.00067279から最安値の$0.00004827まで下がった。

それでは今押し目買いすべきかというと、コミュニティーは買い増さないよう注意喚起している。問題のモデレーターが総供給量の10%にアクセスできるため、さらに売り浴びせる可能性があるからだ。

wsbmodという別のモデレーターはこの売り手に連絡がつかない場合警察やFBIに通報すると警告し、zjz.ethに資金を返すよう求めている。

コインテレグラフはzjz.ethに連絡を試みたが、記事発表時点で返答が得られていない。<終>