仮想通貨レンディング企業のボイジャー・デジタル・ホールディングスは、取引、入出金、ロイヤリティ報酬の停止から1カ月以上が経過していたが、ユーザーがアプリから現金引き出しができるようになるかもしれないと報告している。

金曜日のブログ投稿で、ボイジャーは口座に米ドルがある顧客は、早ければ8月11日から24時間以内に最大10万ドルを引き出し、資金は5~10営業日で受け取れると述べている。この発表は、木曜日にボイジャーがニューヨークのメトロポリタン商業銀行に保管されている2億7000万ドルの顧客資金へのアクセスが認められたとことを受けたものだ。

ボイジャーは、「リクエストはできるだけ早く処理されるが、不正行為の審査や口座照合など、いくつかの手作業による審査が必要で、タイミングは、顧客が現金を移動させる個々の銀行に依存する部分もある」と述べている。

ボイジャーは6月にスリーアローズ・キャピタルへのエクスポージャーによる損失のため、トレーディング会社のアラメダ・リサーチと5億ドルのローン契約を締結したと発表している。ボイジャーは、7月5日にニューヨーク南部地方裁判所に破産法第11条の下で破産を申請していた

ボイジャーは7月にアラメダ・FTXからの買収提案を拒否したが(顧客にとって「価値の最大化」ではないとして)、金曜日に同社はまだ売却の可能性を検討していると発表した。裁判所が入札手続きを承認したことを受け、ボイジャーは8月26日までに入札を行い、9月8日に売却の可能性に関する公聴会を開く予定であるという。