「マウントゴックス事件の被害額より高い手数料」ヴィタリックが仮想通貨ビットコインのスケーリング問題を振り返る

イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏は27日、自身のブログにて、ビットコインがスケーリング問題を解決しないことで生じた損失は仮想通貨取引所Mt.Gox(マウントゴックス)の被害額より大きいという見方を示した。

ブテリン氏は、「何もやらないことが一番安全というのは明白な真実ではない」とし、次のように述べた。

「私はビットコインが2016年と2017年にビットコインのブロックサイズを大幅に上げられなかったことは正義ではなく、多くの人々の期待を裏切ることになったと考えている。そしてマウントゴックスのハッキングで失われた額よりも大きな額の手数料につながった

2017年、ビットコインのスケーラビリティ問題をめぐり、セグウィットという取引データを圧縮する方法とブロックサイズを大きくする方法で意見の対立が発生。同年8月1日にブロックのサイズを1MBから8MBに拡大するハードフォークの結果誕生したのがビットコインキャッシュ(BCH)だ。

同年12月、ビットコイン(BTC)の平均手数料が55ドル付近まで急騰。こうした「裏切り」の結果、利用者に課せられた手数料は、1回のマウントゴックス事件より高いというのがブテリン氏の主張だ。

 

(引用元:blockchain.com 「ビットコインの手数料(ドル建て)」)

ちなみに当時世界最大の仮想通貨取引所だったマウントゴックスは、2014年にハッキングによって473億円相当を失ったとされている

ヴィタリック・ブリテン氏はロシア系カナダ人で、イーサリアムとコインマガジンの創設者だ。ヴィタリック氏は2011年、17歳の時にビットコインについて学び、このアイデアに魅了された。まもなくビットコインの改善に取り掛かり、ビットコインプラットフォーム上のアプリケーション開発用スクリプト言語のアイデアを思い付いた。彼のアイデアは賛同を得ることができなかったが、自身のコンセプト実現にまい進し、イーサリアムを作り上げた。イーサリアムはスマートコントラクトにフィーチャーしたオープンソースのブロックチェーン・プラットフォームだ。「The DAO」が失敗した後、イーサリアムは2つのブロックチェーンに分裂した。イーサリアムクラシックは元のブロックチェーン上で動き、イーサリアムは新しいブロックチェーンをベースとしている。ヴィタリック氏の発言は仮想通貨メディアにおいて大きな注目を集めている。フォーブスとフォーチュンによれば、彼は世界で最も影響力のある人々の1人に数えられている。

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