イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏は9月16日、イーサリアム・シンガポール2024で、イーサリアムのセキュリティと分散化の将来におけるソロステーキングの重要性について語った。
ブテリン氏は、中央集権的なエンティティがもたらすリスクと、ネットワークを攻撃から守るためにソロステーカーが果たす役割について議論し、イーサリアムの長期的なレジリエンスと持続可能性を確保する上での重要性を強調した。
ソロステーカーとは、サードパーティサービス、中央集権的なエンティティ、またはステーキングプールに依存せずに、独立して仮想通貨(例えばETH)をステークする個人のことだ。
ブテリン氏とサミュエル・チョン氏がイーサリアム・シンガポール2024でステーキングの役割について議論した。
ネットワーク分散化のためのソロステーキング
ブテリン氏は、分散化のためのソロステーカーの重要な役割を強調し、彼らが中央集権的なエンティティへの依存を減らす、無秩序で多様なグループであることを指摘した。
「ソロステーカーが強化されるほど、セキュリティとプライバシーに関する非常に重要な追加の防御層として機能する面が多くあると思う」と語った。
ブテリン氏の議論によれば、少数のソロステーカーでもイーサリアムにとって重要な分散化された保護レイヤーを追加できる可能性がある。
51%攻撃に対する防御
ブテリン氏はまた、ネットワークの51%攻撃に対する保護についても語った。
51%攻撃とは、悪意のあるエンティティがブロックチェーンの計算能力の大部分を掌握する状況を指す。51%攻撃がネットワークを脅かすシナリオでは、攻撃者が50-56%を制御しているか、57%以上を制御しているかが重要な違いとなる。57%以上を制御している場合、攻撃者はブロックを確定することができ、チェックや異議申し立てがなければチェーンの分裂を引き起こす可能性がある。
これに対抗するために、ブテリン氏はイーサリアムがブロックのファイナリティ閾値を2/3からより高い数値に引き上げることを検討すべきだと提案した。「最近私が推奨しているアイデアの1つは、イーサリアムがその定足数の閾値を2/3からより高い数値に引き上げるというものだ。3/4、またはそれ以上にすることも考えられる」。
PR記事「仮想通貨取引所ビットゲット(Bitget) が新規口座開設キャンペーンを開催!最大で8200円相当のXRPを獲得可能【9月最新】」