宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック会長でベンチャーキャピタリストのチャマス・パリハピティヤ氏は、危機に備えた保険として仮想通貨ビットコインを保有するべきだと主張している。

米経済メディアCNBCの番組『スクォークボックス』に出演したパリハピティヤ氏は、「誰もが資産の1%をビットコインとして持つべきだ」と語った。

パリハピティヤ氏は、ビットコインは「素晴らしいヘッジ」であると指摘。ビットコインはほかの金融資産との相関がないことを評価しているという。

「金融業界が活用しているレバレッジの量に目を向ければ、予測できない混乱やすべての外的要因について考えることになるだろう。下落局面では多くのリスクがある。平均的な一般市民にとって、ほかの資産と相関がないヘッジ手段を持つことは素晴らしいことのはずだ」

新型コロナ問題で仮想通貨は?

パリハピティヤ氏は、新型コロナウィルスの感染拡大による経済的混乱が仮想通貨市場に強気トレンドをもたらすという考えを否定している。

「目が覚めて、コロナウィルスの恐怖とダウが2000も下落するのを見た時、ビットコインを買いに行くべきではないだろう。それは馬鹿げた戦略だ」

「ビットコインが安全な避難場所である」というストーリーは、今回のコロナウィルスの問題では適用されていないようだ。今週ビットコインは株式市場と連動する形で、急落している状況だ。対照的に金は安全な避難場所として伝統的な役割を果たしている。

「マットレスの下にビットコインを」

パリハピティヤ氏は、短期的な市場の値動きから利益を得るよりも、投資かが自分の純資産のわずかな割合を「保険」としてビットコインに投じることだと指摘している。

「合理的な戦略は、自分の純資産の1%を、世界の仕組みとは全く関係のないものに投資するということだと思う。一定期間にわたり、静かにポジションを蓄積し、それを何度も見返すようなことをせず、マットレスの下から出す必要がないことを願っていることだ。そうすれば、それはあなたを守ることになるだろう」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン