ベネズエラのホセ・ビエルマ・モラ貿易・国際投資大臣は8日、一部貿易相手国が仮想通貨ペトロでの支払いを受け入れる予定があることを明かした。国営メディア「テレスール」が伝えた。

 モラ大臣によると、ブラジルの実業家がベネズエラに3億ドルを拠出する準備を整えており、手始めに1億ドルを出資する予定だという。

 さらにポーランドやデンマーク、ホンジュラス、ノルウェー、ベトナムなどの国が食品や医薬品と引き換えにペトロでの支払いを受け入れる姿勢を見せており、貿易総額は4億3500万ドルに上るという。大臣によれば、カナダも「人間や動物の医薬品」の分野においてベネズエラへの出資に興味を示しているという。

 ペトロはERC20標準トークンで、イーサリアムブロックチェーンで事前に採掘されている。プレセールは2月20日午前4時から3月19日午前4時(世界協定時)まで開催される。

 

 ICOはプレセールの終了翌日、3月20日午前4時(グリニッジ標準時)から開始予定。参考販売価格は1ペトロにつき60ドルだ(1月第2週のベネズエラの原油1バレルの価格)。

 ホワイトペーパーによれば、ベネズエラ政府は国税や手数料、公共サービスの支払いにペトロを受け付ける予定で、仮想通貨監督室と「ナショナル・ブロックチェーン・オブザーバトリー」が監督業務を担う。