ベネズエラ政府が、パスポートの支払いを同国独自の仮想通貨ペトロ(Petro)のみに統一することを発表した。Bitcoin.comが伝えた。

政治や経済の混乱が続くベネズエラでは、毎日多くの国民が国を離れる状況が続いている。同国政府はハイパーインフレの緩和などの打開策を進めるが、中でも法定仮想通貨であるペトロの導入が経済政策の要だ。

しかし国家の改革に期待する国民は少なく、頭脳の流出は加速するばかり。これを危惧した政府が次に打ち出したのが「パスポートの支払いはペトロのみ受付」という強硬策だ。国を出るにはパスポートが必要で、これを得るにはペトロを所持しなければならない。

新しいパスポートは2ペトロで、7,200ボリバル(約13,000円)にあたる。ベネズエラ国民の平均月収が0.5ペトロであることを考えると、4ヶ月分の賃金に相当する額だ。

(コインテレグラフ@マーケットアラート)