世界中の仮想通貨業界関係者が集まり、新たな規制や問題点を話し合うV20は、11月16日から3日間パリでサミットを開催し、ステーブルコインやDeFi(分散型金融)を含めた仮想通貨規制のあり方について議論を交わす。

初日は、日本時間11月16日18時よりオンラインで開催する。金融活動作業部会(FATF)に加えて、日本から金融庁や米国から財務省や金融犯罪取り締まりネットワーク(FinCen)、シンガポール金融管理局(MAS)が参加する。また、オーストラリアやカナダ、スイス、台湾などの政府高官も出席する予定だ。

民間からは、イーサリアム財団やビットフィネックス、ビットメックス、コンパウンド、Aavesなどが参加する。

今回の主要テーマには、ステーブルコインやDeFiがあげられている。FATFのエグゼキュティブ・セクレタリーであるデービッド・ルイス氏は、「仮想資産の機会をつかむためには、我々は、協力して犯罪やテロに使われるリスクを減らさなければならない」と述べた。

「V20は、グローバル基準の効果的な実行を知らせる上で素晴らしいフォーラムだ」

V20は、昨年6月に大阪で初めてのサミットが開催された

とりわけ大阪では、VASP(仮想資産サービス提供者)間の仮想通貨の移動などを規定するトラベル・ルールの技術面や倫理面での課題などについて重点的に話し合われた。

 

今回のパリでは、トラベルルールの進展について、業界関係者からFATFに直接報告される機会となる。