米国がイラクへの空爆により、イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害。中東情勢の緊迫化によりリスク回避の円買いとなり、1月3日のドル円は107.83円までドル安円高が進んだ。
安全資産とされる米国債や金も買われ、米10年債利回りは1.793%と1.8%割れ、金価格は1555.15と1.77%高だった。また、WTI原油先物は3.02%高の63.03となった。
ただ、米ドル指数は96.602(+0.08%)と小幅高。ISM(米供給管理協会)が公表した米12月製造業購買担当者景気指数が47.2となり、前回の48.1、市場予想の49.0を下回った。2009年6月の46.3以来、10年ぶりの水準に悪化したことから、ドル指数の上値は重くなった。
ドル円のテクニカル分析と相場見通し
今日のドル円予想レンジ 107~108.20円
ドル円は一目均衡表の雲を下回り弱気転換となった。雲は先行スパン1と先行スパン2に挟まれた部分で、雲を抜けるとトレンド転換が起こり価格の値動きが加速することが多い。
3日の安値107.83円を下回ると、107円を目指す展開になるだろう。一方、上値は100日移動平均線(108.20円)が抵抗線になりそうだ。