新型コロナウイルスの感染拡大が広がり、NYダウは一時200ドルを超えて下げるなどリスクオフの動きに。ウイルス感染者が最初にでた武漢市に加え、黄岡市など周辺の都市で駅の封鎖などの対応がとられる中、深刻感が広がった。
米10年債利回りが1.713%まで低下したことも嫌気され、ドル円も109.27円まで円高・ドル安が進んだ。しかし、WHO(世界保健機構)が新型肺炎について緊急事態宣言を見送ると警戒の動きが一服。
NYダウには買い戻しが入り、26.18ドル安の29160.09ドルで引けた。6時時点のドル円も109円台半ばまで戻している。ただ、本日から中国は春節で、延べ30億人が移動する見込み。新型コロナウイルスへの警戒は引き続き必要だ。
ドル円のテクニカル分析と相場見通し
今日のドル円予想レンジ
109~109.80円
まずは、米10年債利回りのチャートから確認していこう。
昨日の安値は1.715%と8日の安値1.705%を下回らなかったが、下降トレンドは継続。引き続き下落リスクへの警戒が必要だ。
次に、ドル円のチャートは以下の通り。
ドル円は20日移動平均線(109.3338円)をキープして戻している。ただ、米10年債利回りの上値が重いことを考えると、引き続き下落リスクに警戒が必要だ。