ドル円は底堅いものの、110円台になかなか到達できない。今年は1月1日に109.57円で取引が始まったが、正月休みの1月3日の午前7時半過ぎに、108円台後半で推移していたドル円が104.97円まで急落。いわゆる「フラッシュ・クラッシュ」が起きた。
ただ、その後はドル高・円安が進み、4月24日に112.41円まで上昇。しかし、5月以降に米中貿易摩擦が激化すると、8月26日に104.45円までドル安・円高が進んだ。
その後リバウンドしたが、110円台の壁は厚く、これまでの年間値幅は7.96円となっている。2018年のドル円の値幅は9.99円と、1970年代に変動相場制が始まって以来の最低値幅となったが、今年も更新する可能性が高まっている。
今週もクリスマス休暇で市場参加者が減少する中、小動きで推移するだろう。本日の経済指標では、11月耐久財受注に注目。予想は1.5%(コア0.1%)。耐久財受注は、耐久財の新規受注総数の増減を測定する指標だ。コア耐久財受注は、輸送機を除く耐久財の新規受注総数の増減を測定する。航空機の受注は非常に変動が大きいので、コア耐久財受注の方がより正確な受注動向を示している。予想より高い結果は、ドルの買い材料となる。
ドル円のテクニカル分析と相場見通し
今日のドル円予想レンジ
109.10~110円
ドル円は109円台半ばでの推移が続いていて、20日移動平均線(109.14円)が下支えとなるだろう。2日の高値109.73円を上回ることができるかに注目だ。