【ドル円予想】14日の安値108.25円が意識される展開

14時時点のドル円は108.53円と108.50円前後で推移している。

朝方、昨日の上院に続き下院でも「香港人権・民主主義法案」が可決され、トランプ大統領が署名する見通しと報じられた。

米中協議の難航が予想されることからリスクオフの流れとなり、本日のドル円は108.28円まで下落。日経平均株価も一時300円を超える下げとなった。

NYダウ先物も安値2万7654ドルと100ドル以上の下落、米国10年債の利回りも1.707%まで低下した。

香港人権法案は、香港が中国から独立した立場にあり、世界の金融ハブに発展させた優遇措置適用に値するかを国務長官が毎年評価するよう義務付けたもの。

中国は「米国が香港人権法案を可決なら報復措置を講ずる」と警告しており、年内の米中貿易協議第一段階の合意は難しいとの見方が強まった。

しかし、劉鶴・中国副首相の「合意は可能」との見解が報じられ、リスク回避の円買いの動きは後退。14日の安値108.25円割れをなんとか回避できた形となっている。

今夜は大規模なNYカットでのオプション期日到来が108.50円に観測されている。これは、通貨オプションの権利行使の最終的な締切時間で、日本時間の24時に行われる。

また、本日は米国で以下のような注目度の高い経済指標が多い。

新規失業保険申請件数(22時半 予想21.9万件)
フィラデルフィア連銀景況指数(22時半 予想+7.0)
中古住宅販売戸数(24時 予想547万件)

米中貿易協議が最大の焦点だが、米国景気の状況もチェックしておきたい。

テクニカル分析

ドル円予想レンジ 107.70~108.80円

まずは米国10年債の利回りから確認していこう。

本日は1.707%まで下落したが、14時4分時点では1.731%まで上昇。100日移動平均線近辺での推移となっている。次に、ドル円のチャートを確認しよう。

14日の安値108.25円割れは回避できた形となっている。現在は一旦リバウンドしているが、20日移動平均線(108.75円)を超えるのは難しいだろう。

欧州時間で再度安値を割り込むと、11月1日の安値107.89円や100日移動平均線107.72円がターゲットになる。