昨日は日米で金融緩和がおこなわれたが、マーケットの混乱は収まっていない。また、トランプ大統領は新型コロナウイルスに対して会見をおこなったが、「旅行・外食・通学の自粛」を要請し、「7~8月までウイルスとの戦いが続く可能性がある」など、非常に厳しい内容になった。

ニューヨーク連銀が発表した3月の製造業景気指数は、マイナス21.5と前月の12.9から急低下した。経済指標にも景気悪化が表れてきている。

NYダウは2,997.10ドル安と過去最大の下落幅となり、「恐怖指数」と呼ばれるVIX指数は83.56まで上昇した。ただ、6時時点のドル円は106円前後で推移している。前日終値比で2円ほど円高・ドル安水準となっているが、米国株の下落に比べると底堅い動き。新型コロナウイルスの感染拡大により、手元にドル資金を置いておきたい企業や金融機関のドル需要が高まっているからだ。

ドル円のテクニカル分析と相場見通し

本日のドル円予想レンジ 

105~107円

米国株市場の混乱は続いているが、ドル需要の高まりにより、ドル円は大きく売られる展開にはならないだろう。ただ、20日移動平均線(107.97円)や200日移動平均線(108.25円)が上値抵抗ラインになりそうだ。