14日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅続伸の109.73円で引けた。新型コロナウイルスによる肺炎の感染者の拡大に歯止めがかかっていないことを背景に、リスクオフの動きとなった。

米国10年債利回りも1.588%まで低下し、日米金利差の縮小による円買い要因となった。17日の米国市場はプレジデント・デーで休み。3連休を前に投資家の様子見ムードも強まった。

中国本土の新型コロナウイルスによる肺炎の死者数は、16日時点で1,665人。また、感染者数も2,009人増え、累計の感染者数は6万8,500人となった。

4月までに終息する楽観的な見通しが示されるなど、リスク回避的な地合いは後退しつつあるが、感染者数は増加傾向にあるので、パンデミック(爆発感染)に陥る可能性は残されている。

国内でも新型コロナウイルスの感染者数は414人と増加している。本日は8時50分に10~12月期の実質国内総生産(GDP)が発表される。消費税増税の影響で、前期比-0.9%、前年比-3.7%とマイナス成長の予想。

1~3月期も新型コロナウイルスの影響でマイナス成長が懸念されている。国内経済が景気減速から景気後退へ陥る可能性が高まった場合、日銀の追加金融緩和期待から円安要因になる可能性がある。

ドル円のテクニカル分析と相場見通し

今日のドル円予想レンジ 

109.50~110.30円

本日は朝方の国内総生産(GDP)が注目される。予想を下回る結果となった場合、円安が進む可能性がある。チャートでも円安傾向になっており、110円台にトライできるかどうかが注目だ。