6時12分時点のドル円は109.80円と前日比28銭の円高・ドル安となっている。

13日に中国の湖北省が認定基準を変更。1万5,000人が新たに感染者として加わり、中国全体の感染者数は6万人になった。また、FOXニュースが「中国当局はウイルス感染を少なくとも10万人過小報告している」と報じた。

前日まで感染者の拡大ペースが鈍っていると楽観的なムードが漂っていたが、新型肺炎の影響が想定よりも大きいことからリスクオフの動きとなった。

ただ、NYダウは安値29,345.93ドルと200ドルあまり下げる場面があったものの、128.11ドル安の29,423.31ドルまで戻している。中国政府が景気下支えに動くとの観測に加え、中国国外の感染拡大はそこまで加速していないとの見方が相場を支えた。

昨日の消費者物価指数は前月比0.1%と予想の0.2%を下回ったものの、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.2%と予想と同じだった。

本日は、小売売上高(予想前月比0.3%)、鉱工業生産(予想前月比-0.2%)、ミシガン大学消費者信頼感指数(予想99.5)などの経済指標に注目だ。

ドル円のテクニカル分析と相場見通し

今日のドル円予想レンジ 

109.50~110.30円

ドル円は20日移動平均線(109.50円)を上回っている限りは上昇トレンド継続と見ている。中国の新型肺炎の感染拡大は気になるものの、本日発表される経済指標の内容が強いものであれば、ドル円は再度110円台を回復する場面もありそうだ。