6時14分時点のドル円は110.07円。NY為替市場で110円台を回復している。NYダウが275.08ドル高の29551.42ドルと過去最高値を更新。米国10年債利回りも1.638%まで上昇し、リスクオンの雰囲気がドル円をサポートしている。

米ドル指数も98.927まで上昇。新型コロナウイルスによる肺炎の死者数は、中国国内で1,110人になり、感染者数は4万4,000人を超えている。しかし、中国保健当局の発表では感染者数が4日に3,887人増加していたが、11日には2,015人に鈍化している。

感染者数は増えているものの、増え方は鈍化しており、ピークが近づいているとの期待感が高まっているのだ。

新型コロナウイルスの感染拡大でFRBの年内利下げ期待が高まっていたが、パウエルFRB議長の議会証言で、今後の予防的利下げの言及がなかったことにより、年内利下げの期待がやや後退している。

本日の経済指標では、消費者物価指数(CPI)に注目。予想は前月比0.2%。CPIは米国における購買傾向の変動およびインフレを測定する重要な手段。FRBが金融政策を決定する上で参考にする指標だ。予想より高い結果となれば、米ドルにとって買い材料となる。

ドル円のテクニカル分析と相場見通し

今日のドル円予想レンジ

109.50~110.50円

米ドル指数のチャートは以下の通り。

今年に入ってから右肩上がりの上昇が続いている。昨年11月の高値98.495を上回っており、次のターゲットは10月高値の98.705。米ドル指数の上昇は、ドル円のサポート材料になるだろう。

続いて、ドル円のチャートを確認してみよう。

ドル円は110円台を回復し、年初来高値の110.30円をうかがう展開。本日は110円台をキープしながら高値を更新するかに注目だ。