6時10分時点のドル円は108.56円、14銭の円高水準での推移となっている。NYダウは29.58ドル高の27911.30ドル、米10年債利回りは1.798%と1.8%を割り込んでいる。
FRB(米連邦準備制度理事会)は、11日のFOMC(連邦公開市場委員会)で金利据え置きを全会一致で決めた。さらに来年も金利据え置きの見通しとなったことで、米10年債利回りが低下しドルが売られた。
パウエルFRB議長の会見でも、「利上げの必要性は、1990年代半ばの利下げサイクル時より低い」「利上げには著しく持続性のあるインフレ加速が必要」と発言しドル売りが継続。ドル円は108.47円まで売られた。
マーケットは、今回の利下げ見送りを織り込んでいて、来年以降の金融政策シナリオに関心が移っていた。FOMCの参加メンバー17人が今後3年間の政策金利予測を提示(ドットチャート)し、13人が20年中も政策金利を据え置くと予想。FOMCの中央値は「来年は利下げも利上げもゼロ」となった。
ドル円テクニカル分析と相場見通し
今日の予想レンジ 108~108.80円
FOMCを受けてドル安が進んでいるので、まず米ドル指数から確認してみよう。
本日の米ドル指数先物は97.015まで売られた。10月21日の安値96.885を維持できるかが注目だ。ただ、一目均衡表では雲を下回って推移しているので、先安感が強い。来年も金利据え置きが予想される中、ドル安の流れは継続しそうだ。
次に、ドル円のチャートは以下の通り
20日移動平均線や200日移動平均線に上値を抑えられる展開が続いている。米ドル指数先物に注目し、10月21日の安値96.885を下回るようだと下値模索の展開になるだろう。